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品川スタイル研究所 「これからの“品川港南“」 レポート

今回は、2/25(木)に開催された品川シーズンテラスエリアマネジメントが主催するオンラインイベント、「品川スタイル研究所『これからの“品川港南“』」に参加しましたので、その様子をお伝えします。

コロナ禍で変化する品川港南

今回のイベントは、3人のまちの研究員が品川駅港南エリア(以下、「品川港南」)にフォーカスし、共に考え、語る場としてウェビナー形式で開催されました。 

日本有数のオフィス街である品川駅は、リモートワーク化が急速に進み、通勤する人の数は減る一方で、品川港南に暮らす人たちは1日中品川周辺で過ごす機会も増えている。そんな状況を捉えながら、まちはどのように変わっていくのか、変わっていくべきなのか、参加者も交えて様々なアイデアや意見が飛び交いました。

イベントと連携した“まちの人の声”が感じられる特設サイト

イベント開催前から公開されていた特設サイトには、登壇者の「未来の品川駅港南口エリア」についての寄稿記事に加え、品川港南の企業、学校、自治会、団体等に所属する方々からのコメントが掲載されていました。 
これからの品川港南を期待する声などから、まちの可能性を感じることができます。 

特設サイトはこちら 

3人の登壇者とモデレーター

初めのアイスブレイクでは、チャット機能を利用し、視聴者が気軽に質問できるような雰囲気づくりからスタートしました。

モデレーターの岡本氏から、コロナ禍における働き方の多様化、デジタルの普及、などの変化の中で、各分野の専門家の皆さんに所属する企業の枠を超えて品川港南について語っていきましょうという投げかけから始まります。 

【パネルディスカッション/モデレーター 】
岡本 篤佳 氏 

(NTT都市開発株式会社
商業事業本部 商業・ホテル開発部 担当課長)

次に、登壇者の方々からのポイントトーク。1人目は、主にオフィスや働き方の研究をしている山下氏から、ご自身の活動紹介なども交えてお話しされました。

【登壇者】
山下 正太郎 氏 
(コクヨ株式会社 ワークスタイル研究所 所長/ WORKSIGHT 編集長)

品川は「日本の新しい姿を感じ取れる解放区」になってほしいという思いがある山下氏。

日本の働き方は、海外のフレキシブルなABW(Activity Based Working)を取り入れた「ローコンテクスト」に比べ、コミュニケーションを深めてイノベーションを生む働き方「ハイコンテクスト」な働き方を得意としてきた、といいます。しかし、コロナ禍での「ローコンテクスト」を目指すも対応しきれていない日本の現状。 そんな中で新しい取り組みをされている山下氏の活動でみんなのワーク&ライフ開放区「THE CAMPUS」についてもご紹介があり、これからはオフィス街の位置づけが変わってくるのではないかと仰っていました。

2人目は、情報系の研究開発をし、以前から毎日通勤しなくても仕事ができるスタイルだったため、コロナ前との働き方の変化はあまりないという竹内氏。

【登壇者】
竹内 雄一郎 氏 
(計算機科学者/株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所研究員/一般社団法人ウィキトピア・インスティテュート代表理事)

コロナ禍での変化は、10年で起こる変化が圧縮されている状況だといい、ワークライフバランスの向上や、住むまちと働くまちの融合などが生まれてくるのではといいます。
竹内氏からは“まちも「みんな」で作れるか”がコンセプトの「ウィキトピア」というプロジェクトの紹介がありました。

3人目は、次の時代の新しいまちづくりや社会課題解決につながるテクノロジー開発を実践しながら、その方法論を研究しているという木村氏。

【登壇者】
木村 篤信 氏 
(NTTサービスエボリューション研究所 主任研究員/デザインイノベーションコンソーシアム フェロー/一般社団法人 大牟田未来共創センター(ポニポニ)パーソンセンタードリサーチャー)

対面でのコミュニケーションを避けられるようになったことで人と人との繋がりが希薄化し、自粛要請によって今まで雑然としていたまちが整然化されている。その結果、自殺、孤立死などの問題が生まれているため、まちの雑然さを担保することも重視されるべきだと木村氏はいいます。
そのためには、ボトムアップからの意思表明が重要であるため、「リビングラボ」という方法論もでてきました。

これからの品川港南

ポイントトークの後、3つのパネルディスカッションが行われました。どんな話が出てきたのかを簡単にご紹介します。
まず、パネルディスカッションを掘り下げていくために予め用意した3つの問いに対して登壇者からの回答がありました。

1つ目は「今後、企業・ワーカーがまちを“ホームタウン”だと感じるにはどのようなことが必要でしょうか?もしくは企業にとってホームタウン感はそもそも必要でしょうか?」という内容で、登壇者からの事前の回答を見ながらまちの在り方について語っていきました。

・企業と、地域の生活者との共創の中から価値が生まれる状況が積み重なってくると、結果として企業と地域の新しい関係性が紡がれていくのでは。(木村氏)

・パークレットなど、アクテビティとして市民を巻き込むことが大事。(竹内氏)

・あえてオフィスに出社するのであれば、会社のカルチャーを感じたり、チームビルディングができたりなど、より精神的な価値が重要になる。(山下氏)

まちに、あるべきものとは?

2つ目は、「コロナ禍をはじめ、この先の環境変化のなかで、まちにどのようなものがあると良いでしょうか?」という内容でしたが、“混ざり合う大切さ”がそれぞれの共通認識として伺えます。

・まさに、今回のイベントのような。対話を多くのステークホルダーと積み重ねていくことが、まちを変えていく原動力となる。(木村氏)

・駅前に農園があるとか、品川港南広場に卓球台が並んでいるなんてどうか。(竹内氏)

・1st placeは家、2nd placeはオフィス、3rd placeは家でも会社でもない自分がリラックスできる場所。1.5や2.5のような1つの役割に集約されない多義性のある場所があるといい。(山下氏)

品川港南で、できることとは?

3つ目は「港南⼝にある資源を活⽤して、住⺠・ワーカー・企業にとって魅⼒的なことができないでしょうか?」という内容でした。これについては、子どもが成長できる場など、これからのまちづくりの理想が出てきました。

・品川港南の倉庫街に子ども向けの文化施設、たとえば小さな科学博物館などを作るのはどうか。(竹内氏)

・子どもたち本人が内発的にやってみたいと思った時に、周りが後押ししてくれる場づくりが品川港南にもあるとよい。(木村氏)

・無色透明でキャラクターがない品川港南エリアは、何か実験する余地があるといえる。(山下氏)

これからの品川港南の可能

パネルディスカッションの他には、イベント内ではコメンテーターからの質問を交えてのコラボトークや、品川港南の未来に向けたメッセージなどを語る場面もありました。

さらに合間の休憩時間には、品川シーズンテラスが主催する、キックボクシングワークアウトを体験し、固まった身体を動かしほぐす時間も設けられていました。

(毎週水曜日に無料で開催しているオンラインエクササイズの詳細はこちら

今回のイベントを通して、この場では語り切れないほどの “これからの品川港南”の可能性を感じました。オフィス街として、暮らすまちとして、どう変わっていくのかが楽しみですね

最後までお読みいただきありがとうございました。

特設サイトでは、詳細を含めたレポートがありますので、そちらもぜひご覧ください! 

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