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あなたのお悩み、エリマネで解決!~地域に愛されるコミュニティスペースづくりのヒント~

このコーナーでは、街に住む・働くひとが抱える様々なお悩みをエリアマネジメントの手法で解決していきます!

<お悩み人> 商店街の店舗を借り上げて、個人で始めたシェアオフィスのオーナー
<お悩みの種>近所の人たちにシェアオフィスを知ってもらい、利用してほしい!貸しスペースも行っているので、いろんなことに使ってほしい!

はじめまして。先月、とある商店街の一軒家を借りてシェアオフィスを始めた廣川と申します。友人に声をかけたり、ネット広告も出しているのですがなかなか認知度が広がらず、まずは近所の人に知ってもらい、使ってもらいたいと思っています。でも、どうやって商店街や近所の人の輪の中に入っていけば良いかわからなくて、相談室に来ました。

<目次>
① 地域のみなさんに一斉に知ってもらう方法
② 試しにお店に足を運んでもらう方法
③ 予算はどれくらい?
④ まとめ

地域のみなさんに一斉に知ってもらう方法

ご近所への認知度向上について、方法はいろいろあるでしょう。そのなかでもエリマネでよく行う方法、それは「地域のお祭りに出店する!」ことです。ここでの「お祭り」とは、地域の色々なお店が出店するタイプのお祭りを指します。たとえば、いつもの酒屋さんがお祭りの日は特別に歩道でお酒を販売したり、いつもの定食屋さんが特別にフードを提供したり。お祭りのチラシに店の名前が掲載できれば知名度もUP! 工夫次第でお店の名前を知ってもらい、実際に足を運んでもらうチャンスがあります!

廣川さんは、いままで「お祭りの主催者」に注目したことはありますか? チラシ・ポスターを見るときは「日時、場所、何をやっているか?」くらいですよね。しかし!今回の場合は、「主催者」が見るべき重要ポイントとなります。誰が取り仕切っているか?ということ。つまり、それが地域のお祭りであれば、主催者は「地域のキーマン・キー団体」であることが殆どです。「主催者」は大抵の場合、ちらしの下のほうに小さい文字で書かれています。

よくあるのは、「○○商店会振興組合」という団体名。それを見つけたら次に、インターネットで検索してみましょう!ただし、Webサイトがある組合もあれば、ない組合もあります。インターネット上で見つからない場合は、直接商店街の人に聞いてみることも良いでしょう。そこから芋づる式に、かつての人気番組のテレフォンショッキングのように「あの店の○○さんが・・・」と紹介を受けていくかもしれません!

POINT1:地元のお祭りの主催者を把握する。

試しにお店に足を運んでもらう方法

次に考えることは廣川さんがご自分のお店として、実際に仕掛けていく方法です。「何のために、誰が、いつ、どこで、誰に、いくらで」という流れで考えていきましょう。

※QUOLエリアマネジメントスクール:スライドより

【何のために】ご相談時の言葉をお借りすれば「近所の人に知ってもらう&使ってもらうため」

【だれが】シェアハウスオーナーである廣川さん

【いつ】近所のお祭りに出店させてもらいましょう

【どこで】これは、ぜひともシェアオフィスを会場にしたいですね

【だれに】近所の皆さん。だと少し大きな枠組みになるので、「シェアオフィス」という言葉に馴染みのある20代~40代の方たちでしょうか。廣川さんがシェアオフィスを運営される上でターゲットとしている層で問題ありません。

【いくらで】廣川さんの予算があると思いますが、次の章で考え方をご紹介します。

【何を・どのように】廣川さんが既に持っているリソースを最大限に活用することがベストです。シェアオフィスをその日だけ、無料公開してみるのはどうでしょう?いろんな使い方ができるということを、来てくれた人に紹介してみましょう。シェアオフィスで個人ワークが出来ることは、誰でも想像つきます。例えば、商店街で働く人に「この街の魅力」というテーマでお話をしてもらって、訪れた人に「こんな使い方できるんだ!」ということを知ってもらう。または、地元の小学生に「1日店長体験」として 廣川 さんの代わりにシェアオフィス店長をお願いしてもいいかもしれません。 「手作り作家さんの発表の場」として、展示会場にしてしまうのもありです。

きっと今、廣川さんが色々と思い描いている、「この場所をいろんな人に使ってもらいたい!」というシーンを実現してしまいましょう!地元の人が、お祭りを通してシェアオフィスに足を運んでくれ、訪れた人がそれぞれの使い方を見つけてくれるかもしれません。さらには、少し自腹を切って、来てくれたにドリンクやフードを振る舞って、「地域のお茶の間」として色々な使い方を一緒に話す時間を設けても良いかもしれません。

POINT2 試しにお店に足を運んでもらう方法。それは 廣川 さんが思い描く理想を街の人と一緒に実現してみる

③予算はどれくらい!?

ずばり〇〇万円!
という正解はありません。しかしエリアマネジメントのイベントでは、こんな考え方があります。
イベント総予算(円)÷集客人数(人)=イベント体験プライス(円/人)
たとえば、
海辺の近くで屋外映画を行ったとします。
総予算:500万円、集客人数:500人
この時のイベント体験プライスは、10,000円/人となります。

廣川さんは、1万円を払って、この屋外映画に行ってみたいと思いますか?
ひょっとして、特別豪華シートが用意され、映画を見ながらシャンパン&キャビアがウェイターから渡されて、映画の出演キャストと交流できる時間もあるなら
1万円の価値があるかもしれません。

しかし、、、参加者それぞれが敷物を用意して地面に座り、席取り合戦があるような屋外映画では1万円の価値はないかもしれません。
そうはいっても、開放的な屋外映画。夜風に吹かれて波の音が聞こえる映画館なんてそう体験できません。
1,500円前後が妥当でしょうか。
そうすると、先ほどの式を少し入れ替えて当てはめてみると…
イベント総予算:500万円÷イベント体験プライス:1,500円/人
=集客人数3,000人!!
それなりの大きさの会場と、スクリーンの準備が必要となりますね。

・・・このように、廣川さんの中で、
イベント総予算(円)÷集客人数(人)=イベント体験プライス(円/人)
の式を考えてみてください。ピタリとあてはまる数値が、見つかるはずです。

POINT3 予算(円)÷想定集客人数(人)=イベント体験プライス(円/人)

④まとめ

地域の人に知ってもらうことは、簡単なことではありません。いっそのこと、インターネット広告に力を入れて、ドライに拡散していくことも今の時代には手っ取り早いかもしれません。でも、ふと立ち止まると、本当に使ってもらいたい人は誰か、またどんな想いで廣川さんがシェアオフィスをそのエリアにオープンさせたのか、を振り返ってもらうときっとそこには「地域とつながる」というワードが出てくるかもしれません。そんなときはぜひエリアマネジメントのヒントを使ってみてください。

本日のエリマネヒント:地域のお祭りにジョインさせてもらい、地域とつながっていく。

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