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エリアまちづくり最新事例!グッドデザイン賞2023まとめ

さまざまな分野の先進的デザインが集まる「グッドデザイン賞」。エリアマネジメントに関連する活動も数多く表彰されています。 
主なものをピックアップして紹介します! 
https://www.g-mark.org/learn/past-awards/gda-2023/results

目次

QURUWA戦略(グッドデザイン金賞) 

受賞企業

岡崎市 / QURUWA7町・広域連合会

概要

岡崎市中心部に位置する公共空間を「Q」の字で結んだエリア「QURUWA」では、人中心のウォーカブルなまちをベースとした新しいライフスタイルづくりを目指しています。質の高い公共空間の再整備と周辺の空き店舗活用を連動させた大きなリノベ×小さなリノベの仕掛けや自治会によるフラットな場づくりから生まれるネイバーフッドコミュニティがデザインのポイントです。
QURUWA戦略始動後は、拠点間の回遊促進とその波及効果として暮らしの質とエリア価値の向上を目指しています。自治会が地権者と民間事業者をつなぎ、地域コミュニティづくりを加速させる、さらに1歩進んだQURUWA戦略が現在進行中です。

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/20385

東遊園地(グッドデザイン・ベスト100)

受賞企業 

一般社団法人リバブルシティイニシアティブ / 神戸市    / 株式会社村上工務店    / 株式会社公園マネジメント研究所 / 株式会社エス・イー・エヌ環境計画室 / 株式会社空間創研 / 株式会社ティーハウス建築設計事務所 

概要

東遊園地は、2015年から社会実験を積み重ねた経験を活かして、人が主役となる公園をめざしリニューアルしました。周辺道路との一体感・開放感の創出や、高低差の解消などを通じた「まちに向かって開かれた」デザインが特徴です。 
複数の広場や木陰のスペースなどを組み合わせ、季節や時間帯、利用シーンに応じた使い分けができる居場所をつくり出しています。市民と運営者が一体となってプレイスメイキングすることで、日常から公園をサードプレイスとして使いこなすことができます。 
にぎわい拠点施設などの公園空間の魅力とともに、市民有志が社会実験を重ねて市民の使いこなしと公園自体を育て、改修・運営につながっていくプロセスが、現代のパブリック・パークのあり方として高く評価されました。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/20474

カメクロ横丁~プラウドタワー亀戸クロス~ 

受賞企業 

野村不動産株式会社 

概要

「サンストリート亀戸」跡地に、地域に貢献し、にぎわいのコアとなる横丁を中心に街区がデザインされました。集合住宅と商業施設の間に横丁と2つの広場から成る街路空間と、人の集まる地域ネットワークの拠点が創出されました。 
南北の通り道を希望する地元の声に応え、2つの広場とコアとなる横丁と、エリマネ施設や保育・ワークスペースなど人の集う場を横丁沿いに配し、回遊性を生み出しています。 
地域の人々と住民双方が利用できる開かれたオープンスペースのあり方は、「土地の記憶の継承」というテーマにおいても、今後のまちづくりのモデルケースとなる計画です。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/16837

Be ACTO日吉~プラウドシティ日吉を拠点としたエリアマネジメント~ 

受賞企業 

野村不動産株式会社 

概要

プラウドシティ日吉は、居住者と野村不動産とが一般社団法人を設立し、マンションを拠点とするエリアマネジメント「Be ACTO日吉」を実施しています。広場や共用部施設を地域貢献施設とし、マンション居住者だけでなく、地域で使えるよう制度が設計されています。 
分譲後も野村不動産が地域貢献施設の区分所有者として関係を持ち、地域に伴走する形で活動をサポートしています。Be ACTO日吉が中間組織となり、マンションと地域、地域と企業、行政など、これまでにない関係を創出しています。大規模マンション開発におけるエリアマネジメントの課題に6年をかけて取り組んできた事例であり、人とコミュニティが共に成長する先進的な取り組みです。 
社団法人の立ち上げや活動を持続していくための「稼ぐ」仕組みづくりが考慮されており、持続可能な状況となれるように多方面から様々な後押しをしていることが評価されています。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/17447
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花畑広場(くまもと街なか広場/辛島公園/花畑公園) 

受賞企業 

熊本市 / 株式会社日建設計 

概要

熊本市中心市街地に位置する「花畑広場」は、熊本城に続く約230mの道路を歩行者空間化して各敷地をつなぎ、面積約1.5ha と国内でも類のない規模で公共デザインを実践した画期的な官民連携プロジェクトです。「熊本城と庭つづき『まちの大広間』」として、震災の記憶を残すまちの新しいランドマークとなりました。 
一体的な公共空間を目指し官民・各専門領域が連携、協働することで様々な境界を越えたデザインが実現しました。持続的なにぎわいづくりと周辺環境への波及を見据えて官民・エリア連携の広場運営を実現しました。複数の公園・広場及び歩行者空間化した道路を一体的にデザインすることによって、思い切った広大な広場を創出しています。 
様々なユーザの声を聞く計画プロセスを経て、作り込みすぎず、様々な時間スケールで変化する利用に対応できる広場が実現しています。イベントのにぎわいを創出するだけでなく、日々の居場所になるような空間づくりとマネジメントがますます期待されています。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/15415

ざまにわ 

受賞企業 

株式会社ブルースタジオ 

概要

2015年、小田急線座間駅前の団地が「ホシノタニ団地」として地域生活者に開かれ、緑豊かなエリアのサードプレイスとして定着しました。それから6年、商業施設を含む隣接駅前広場は、車が中心だった駅前ロータリーから住人たちの交流が生まれる、人が主役となる座間の「にわ」へと再編されました。単体の不動産活用では生まれない、後背地の里山からホシノタニ団地を含む座間駅前エリア全体の価値向上へとつながっています。 
鉄道会社から駅前商業施設の運営会社、そして地域を愛する人々の想いを継承することで、持続可能な社会に寄与する郊外駅前活用モデルが実現しました。住んでみたい駅前ができあがり、緑地やベンチ・整理整頓された景観は人々の心を捉え、まちづくりへの関心・参加を高めるきっかけになることが期待されます。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/20016

エリアマネジメント賃貸住宅 

受賞企業 

相鉄不動産株式会社 / 伊藤忠都市開発株式会社 

概要

エリアマネジメント活動の持続性確保という課題を解決するため、分譲マンションと併設して賃貸マンションを設置し、それを分譲マンション住民が主体となるエリアマネジメント団体が運営することにより、エリアマネジメントの人材獲得及びエリアマネジメント団体の安定的な資金の確保を実現できるスキームが設計されています。 
エリアマネジメントを継続できる収入源としてエリアマネジメント賃貸住宅と設定し、単身者からファミリーまで様々な層の入居が可能な計画とし多世代によるエリアマネジメントを想定しています。収支計画として、将来に亘って修繕費用や賃料推移を堅実に見込むことにより、安定的なエリアマネジメント活動の実現を可能としています。 
分譲と賃貸が複合する場合、分譲マンションへの気兼ねが透けて見えることもありますが、本プロジェクトでは周辺の地域社会との連携も視野に入れているところが評価されました。地域共生を前提として多様なエリアマネジメントが志向されています。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/15899

博多イーストテラス 

受賞企業 

NTT都市開発株式会社 / 大成建設株式会社 

概要

博多駅筑紫口近くに立地する複合テナントオフィスビルで、多様な働き方をサポートするワークプレイスと緑豊かなオープンスペースやシェアオフィス・カフェが周辺の街並みと連続するように設けられています。また、オープンスペースを活用したイベントや活動を継続的に実施し、地域と連携して博多駅前の活力とにぎわいを周辺エリアにつなげています。 
このビルは、博多コネクティッド施策の第1号案件であり、周辺エリアの環境改善に向けて附置務台数以上の駐輪場の設置により、歩道上にあった時間貸し駐輪場撤去へ寄与しています。また、継続的なエリアマネジメント活動や、博多街づくり推進協議会と連携したオープンスペースを活用したイベントの開催などを行うことで、新たな街の拠点として地域のつながりとにぎわいを生み出すことをめざしています。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/14923

ぐるぐるかいけ 

受賞企業 

皆生温泉エリア経営実行委員会 / まちなか広場研究所 / 株式会社 設計領域 / おお企画室 

概要

「ぐるぐるかいけ」は、皆生温泉街の未来の暮らしを魅せる社会実験です。街が計画された100年前から今に続く、信号も無いウォーカブルなエリア内で、官民の区別なく分散する低・未利用地の運用ルールを整理し、複数屋台が同時出店。観光客も地元の人もお店の方もぐるぐると歩いて楽しむ「うごくまち」が、未来のまちの姿となり始めています。 
デザインのポイントは、移動可能な屋台による低未利用地の活用により、スモールアクションから地域内経済活動を活発化させること、官民境界を越えて開かれたパブリックスペースなど、地域のウェルビーイングを支える新たな空間の創出などです。 
この社会実験は、行政や温泉関係者だけでなく金融機関やデザイナーも交えた実施主体が地域住民と対話し、海に開かれたコンパクトな温泉街のエリアデザインからビジョンの策定を行いました。 

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/gallery/winners/19467

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