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地域とともに開発中の空間を活かす!高輪地区まつり feat. Takanawa Gateway Fest 2022

高輪ゲートウェイ ― 言わずと知れた山手線の新駅ですが、行かれたことはあるでしょうか?
2020年に駅自体は開業しましたが、あたりはまだ工事中。なかなか訪れる機会もなければ、隈研吾氏が設計に携わった特徴的な駅舎のほかには、まだあまりイメージが浮かばないという人が多いかもしれません。
実際、数年先には新たなまちが姿を現すであろう敷地は、普段はまだ仮囲いで覆われ、その周りの道路はほとんど工事用車両のために使われています。

そんな高輪ゲートウェイの駅前の空間に、この秋おどろきの変化が。
なんと何もなかった道路上が、地域のお祭りの会場として大いににぎわっていたのです!Takanawa Gateway Fest 2022とコラボレーションした「高輪地区まつり」の様子をレポートします。

何もなかった道路が大変身!

2022年10月14日は、日本の鉄道開業150年という記念すべきタイミング。この日から16日まで、「Takanawa Gateway Fest 2022」が盛大に開催されました。
駅の中でもさまざまな企画が行われましたが、今回注目するのは16日に行われた地域連携イベント「高輪地区まつり」。
これまで何もなかった駅前の道路(補助332号線)のおよそ300mに、特設ステージや地域の魅力を伝えるブース、全国の産品を集めたマルシェ、キッチンカーゾーンが!
普段のこの場所からは想像もできなかったような、駅から出て楽しまずにはいられない魅力的な空間が生まれていました。

高輪ゲートウェイ駅前の道路が、歩いて楽しくなる祭りの会場に!
普段のがらんとした道路。いかに祭りによってこの空間が活かされていたかが分かります。
道路を大胆に使った「高輪地区まつり」の配置図

新しいまちの姿を予感させる、ダイナミックな空間

あまり使われていない道路だからこそ大胆に活用したこのイベント。
特に圧巻だったのが、品川の高層ビルや工事中の大型クレーンを背景に地域の人ら300人が参加した、道路上での「高輪ゲートウェイ盆踊り大会」です。
路上に組んだ櫓から流れる音楽にあわせて盛り上がる盆踊りから、新しいまちが生まれてくる息吹のような、力強いエネルギーが伝わってきました。

晴天のもと、またとないロケーションでの盆踊り!

駅と地域が一体となったにぎわい

会場の道路をめぐりながら気づいたのが、地元の祭りとして高輪の地域色がよく見えたこと。
高輪神社の大神輿が展示されていたり、地域の町会や消防団などがブースを出していたり。それらの前では、地域の方と来場者の会話が生まれていました。
これまでポツンと開発敷地に隔てられていた真新しい駅と、周辺の地域がぐっと近くなったような、そんな景色を見ることができました。

高輪神社の神輿前は、地域の方がはっぴを着せてくれるフォトスポットに
消防や警察車両に子どもたちが触れながら、地域の防災防犯を知る場に

動き出したエリアマネジメント

道路の活用と地域連携が印象的だった今回の「高輪地区まつり」、初となるこのイベントを主催したのは、今年4月に新たに設立された「一般社団法人高輪ゲートウェイエリアマネジメント」でした。※
新しいまちの完成に先駆けて、エリアとしての活動も徐々に動き出してきたようです。

※共催:港区、東日本旅客鉄道株式会社/協力:高輪地区関係町会・自治会、UR 都市機構 駅内開催のイベントを含めた「Takanawa Gateway Fest 2022」は東日本旅客鉄道株式会社が主催

高輪地区まつりのサインボード

オープンスペースを活かし、地域と歩むまちへ

この一帯の開発は2024年度末の開業を目指して進んでいるそうです。
今回のイベントで道路の一部を歩いてみても、その規模の大きさを感じることができました。

これから生まれる新しいまちでは、魅力ある公共的なオープンスペースの整備と運営に力を入れていくそうで、「高輪地区まつり」はそのような将来のまちの価値の一端を垣間見せるようなものでした。
また、地域や鉄道の歴史が息づくこのエリアで、駅とまちの生き生きとしたつながりが、これからのエリアマネジメントを通じて紡がれていくのではないでしょうか。
これからまちづくりが進んでいく高輪ゲートウェイ、その動きから目が離せなくなっていきそうです!

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