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地域に根付くビルオーナーが地域とつながる取り組みとは(前半)

あなたの会社が入居しているビルは、どんなビルでしょうか。 最新の設備が備わっているビル、商業店舗がたくさん入っているビル、イベントが頻繁に実施されているビル。いろんなビルがあると思います。今回取材させていただいた田町ビルは、田町駅周辺を中心として約50年近く主にビル賃貸やビルマネジメントを生業としている会社です。田町というまちに根付いている企業として、どのような取り組みをしているのかご紹介をします。

地域とつながる2つの取り組み

今回話を聞かせてくださったのは、株式会社田町ビル営業部営業企画課の曽根慶則さん。曽根さんが所属している営業企画課は、俯瞰的にビルの付加価値を高める役割を担っている部署です。例えばCS(顧客満足)向上のためのアンケート実施、よりよい環境を目指して技術部と共に各種改善をしたり、経営計画の策定等と幅広い業務を行っています。その中でここ数年力を入れて実施している取り組みが2つあります。「田町屋上シネマ」というイベント開催と、「tamayura(タマユラ)」というテナント向け情報誌の発行です。

田町ビルが自主開催する「田町屋上シネマ」とは

「田町屋上シネマ」は今年3回目となるイベントで、ビルの屋上を活用し実施しています。入居テナント向けのイベントはこれ以外でも年間を通じて開催しており、地元の酒蔵での日本酒イベント、生花店の協力によるクリスマスリースのワークショップ、ボウリング大会等を開催してきました。 これらのイベントと「田町屋上シネマ」が異なる点は、‘地域に開放されたイベント’であるということです。‘映画×カレー×ビール’というテーマで2日間開催され、1日目はビル入居者に限った上映ですが、2日目は地域開放日となっているのです。 「田町屋上シネマ」の上映は、日が落ちる19時過ぎからスタート。エレベーターで最上階まで行き、そこからは階段で屋上へ。いつもは未開放の屋上に足を踏み入れるということ自体、わくわく感があります。扉を出ると数多くのビル、海側にはレインボーブリッジ浜松町方面には東京タワーが見えるという湾岸エリアに近い田町ならではの光景が広がっていました。 田町周辺で人気のカレー店2店舗とクラフトビール1店舗の出店ブースが用意され、通常は味気ないコンクリートの床には人工芝、柵には数々の電球等が施され、スクリーンは屋上に設置されている大型設備を背面として設営されています。通常はビル設備が設置されているだけの無機的な裏方の場所ですが、都心ならではの夜景を楽しめる気持ちのいい空間となっていました。人工芝の上に持参シートを敷いて女性同士のんびりとくつろぐグループ、同じ部署内と思われる数人でベンチに腰掛け気持ちよさそうにビールを飲む人、話し込む人。映画が始まるまで都心にいると思えない気持ちの良い風に吹かれながら、思い思いに楽しい時間をのんびりと過ごしている様子が印象的でした。

「田町屋上シネマ」がスタートした意外な理由

そもそもこの「田町屋上シネマ」がスタートしたきっかけは、東京湾大華火大会の中止だったそうです。会場である新田町ビルの屋上からはこの花火が良く見えたそうで、創業50周年の際にビル入居者に向けた感謝のひとつとして屋上を鑑賞会場として開放したところ大変好評だったそうです。しかし東京オリンピックの選手村が花火大会のメイン会場として活用される関係上、次の年から当面花火大会自体が中止になってしまいましたが、この鑑賞イベントを惜しむ声が多く聞かれたそうです。その声を聞き曽根さんをはじめとして営業企画課で、花火大会の鑑賞会の代わりに地域に対して何かできることは無いのか、検討を始めたことがきっかけだったのです。

何のためにこのイベントが必要なのか、目的を大事にする

ビアガーデンもいいけどワーカーしか来ないかもしれない、せっかくだからワーカーが家族を働く場所に連れてくる機会になればいいし、友人知人の方にも来て欲しい。来てもらうからにはどういう場にすれば楽しんでもらえるだろうか、屋上でどんな時間が過ごせたら喜んでもらえるだろうか。 ネット調査等も活用して内容を模索した結果、花火を楽しんだ屋上でちょっとした非日常感を感じられ、多くの人と一緒に楽しめる屋上シネマに辿り着いたのです。社内認知度アップも含めてメール等で全社に協力を求め、イベントに必要な演出は建築部門に助けてもらったり、他部署と一緒になって進めることを大事にしたそうです。 上映する映画についてはどうしてこの映画なのか、誰にどんな時間を過ごしてもらいたいのか、初回から協力してもらっているキノ・イグルーさんを含め試行錯誤しながら決めてきたそうです。ちなみに今年の放映テーマは「初めてのひとも懐かしく感じる人もみんなで楽しめる作品」「あたかも日曜劇場のような雰囲気に」。その結果、1日目はあの音楽でよく知られている‘スタンド・バイ・ミー’、2日目はジャッキー・チェンの出世作である‘酔拳’、家族参加も見越し吹替版で上映されました。その結果、多くのワーカーや、地域の方々に楽しんでもらえたイベントになったそうです。 後編では田町ビルの2つ目の取り組み、情報誌「tamayura(タマユラ)」の紹介、田町ビル的エリマネについてご紹介します。 後半はコチラ

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