今から約4年半前に2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました。開催まで残り約2年半となり、全国各地で2020年に向けた盛り上がりを見せています。その盛り上がりを加速させている取り組みの一つ、「東京2020参画プロジェクト」をご存知でしょうか。今回はそのプロジェクトに参画している三井不動産の取り組みを取り上げ、スポーツとまちづくりの関係性をご紹介します。
東京2020参画プロジェクトとは
2016年10月より、全国各地で様々な東京2020関連イベントが開催されています。これは、東京2020大会の 大会ビジョンのもと、スポーツだけでなく、文化芸術や地域での世代を越えた活動、被災地への支援など、参加者自らが体験・行動し、未来につなぐプログラムです。
https://participation.tokyo2020.jp/jp/about/
本プロジェクトでは、2020年のオリンピックをきっかけに様々な分野がより良く発展することを目指し、以下の8つのテーマを基にイベント等を全国で開催しています。三井不動産は東京2020ゴールド街づくりパートナーとして2016年から東京2020公認プログラムを様々な形で展開しています。
<東京2020参画プロジェクトテーマ>
① スポーツ・健康
② 街づくり
③ 持続可能性
④ 文化⑤ 教育
⑥ 経済・テクノロジー
⑦ 復興
⑧ オールジャパン世界への発信
開発事業者が行うスポーツを通じた魅力的なまちづくり
三井不動産は、”BE THE CHANGE”というスローガンを掲げ、スポーツの力を街づくりの推進力に変えることで、よりよい社会の実現に取り組んでいます。2018年3月4日まで開催されていた「三井不動産アイスリンク for TOKYO2020」もその取り組みの一つです。東京ミッドタウンの芝生広場を会場としてスケートを楽しむことができるものです。
三井不動産アイスリンク for TOKYO2020の詳細はこちら
休日の正午過ぎ、寒空の下ではありましたが最大で200名程度収容可能なアイスリンクでたくさんの人が楽しんでいました。施設内には救護室や休憩スペースも設けられ、お子様連れの家族やカップル、友人で賑わいを見せています。また、海外の方も多く来場しており、思い思いの時間を過ごす場所として、多くの方が楽しむスポットとなっているようです。まさに、スポーツの力で新たなつながりを生み出し、魅力的な街が形成できる意義のある取り組みであると感じます。
スポーツの力がまちづくりに与える効果
こうした取り組みに限らずスポーツには、人々を惹きつけ・一人ひとりの想いを紡ぎ・目に見えない大きな原動力を生み出す不思議な力があります。
1995年に発生した阪神淡路大震災では、兵庫県を中心に近畿圏広域で大きな被害を受けました。そのような中で、復興の原動力となったのはプロ野球でした。当時、神戸を本拠地としたオリックスブルーウェーブは”がんばろうKOBE”を合言葉に、多くの人々の復興に対する想いを胸に、その年に11年ぶりのリーグ優勝を果たしました。スポーツには形にできない一人ひとりの想いを束ね、それらを外部に発信し、共感を集めるという機能があり、それがきっかけでまちが一つになるという好循環を生み出しているように思います。J・リーグが地域に密着した運営体制を敷き、地域の活性化に貢献していることもまさにこの機能がうまく作用しているのではないでしょうか。持続可能で魅力的なまちを維持するためには、そこに関わる人々の潜在的な想いをうまく形にすることが欠かせません。そのような役割を果たすスポーツとまちとの関係性にも注目です。