今週のエリマネ時事ネタは、2018年1月18日にリリースされた「京都市『元白川小学校(元栗田小学校)跡地活用』契約候補事業者としての選定について」より、契約候補事業者として選定された住友商事による小学校跡地の活用計画をご紹介します。
廃校となった校舎の活かし方
文部科学省の発表によると、少子化等を背景として驚くことに過去10年間で2,000校以上の公立学校が廃校になっているのだそうです。そんな中で、各地で閉校・廃校となった小学校跡地を活用したプロジェクトが進んでいます。
例1)旧津南町立中津峡小学校の廃校舎を秋山郷結東温泉 かたくりの宿へとリノベ―ション
例2)旧宮崎市立穆佐(むかさ)小学校をコワーキングスペースへリノベーション
このプロポーザルも、廃校となってしまった小学校を活用し、地域の活性やまちづくりに役立てることを狙って行われているものです。
(写真引用:https://www.constnews.com/?p=44532)
本プロポーザルは、京都市が、地域の活性化と魅力あるまちづくりに貢献する「賑わいと文化交流が生まれる施設」の整備のため、同市所有の元白川小学校(元粟田小学校)跡地を借り受け、事業を展開する民間事業者を選定することを目的に実施されたものです。
応募条件は、「賑わいと文化交流が生まれる空間を創出する事業であること」、「実現性が高いこと」、「10年以上60年以内の長期にわたって敷地の全面を活用した事業であること」などが条件とされていました。そして、既存校舎を活用する場合は、耐震設備を行う必要があり撤去して新築することも可能という条件を踏まえ、事業者が選定されました。
住友商事が目指す京都の魅力づくりとは
住友商事は本計画地において、文化事業と賑わい事業を融合し、伝統文化や伝統産業を取り込み体現した、文化複合施設を開発する予定です。同施設には、伝統工芸品を展示・販売するギャラリーショップや、地域住民が気軽に立ち寄れるコミュニティ・ガーデン、京文化の体験が可能なホテルなどを整備する計画としています。外観についても、京都市の魅力ある景観に調和した現代和風とする予定です。今後、具体的な事業化に向けた合意形成のため、京都市や地域住民の方々との協議を行った上で、京都市と基本協定書を締結し、本事業を推進していきます。
<施工イメージ>
地域に愛される場所を目指して
また、古くから受け継がれてきた伝統や文化を大切に受け継ぎ、施設が永続的に愛されるものになることを目指し文化事業と賑わい事業を融合させるようです。文化複合施設の詳細やオープンの日取りなどの詳細はこれからですが、小学校跡地の「賑わい創出」の活動に注目です。
PRTIMES : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000469.000000726.html