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エリアとコンセプトが拡張され、まちと一体になった、南町田グランベリーパークがリニューアルオープン

2019年11月13日、ついに開業した「南町田グランベリーパーク」。元々はアウトレットを中心とした商業施設、旧グランベリーモールを2017年に閉鎖し、約2年の再整備を経て、隣接する鶴間公園と一体となって生まれ変わりました。
旧グランベリーモール跡地や鶴間公園、住宅や駅前広場などを一体的に再開発する「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」(㈱東急と町田市の共同)という経緯もあり、オープン前から、地域住民とのワークショップやイベントなども実施されていたようです。今回は、話題沸騰の開発エリアをレポートしていきます!

駅から始まるわくわく

グランベリーパークは駅直結の商業施設で、今回のリニューアルに合わせて駅名も一新され、「南町田グランベリーパーク駅」となりました。電車を降りた瞬間から広々とした駅構内とスヌーピーのオブジェに出迎えられ、グランベリーパークのわくわくする世界観が伝わってきます。来場者の皆さんはスヌーピーと早速記念撮影。スヌーピーの後ろでは水が流れ落ちていて、爽やかな水音も聞こえてきます。夜になると階段の段差を生かしたプロジェクションマッピングが行われており、どの時間に訪れても、楽しむことができます。設計は東急設計コンサルタント、施設デザインはアーバンドック ららぽーと豊洲やたまプラーザ駅施設などを手掛けたラグアルダ・ロウ・棚町建築事務所、ランドスケープデザインはFd Landscapeによるものです。

緑豊かな空間へ

施設内を少し歩くと、まず感じることは緑の多さではないでしょうか。 グリーンウォールになっているカフェなど、至る所に緑を見ることができ、とても明るい雰囲気です。植木鉢には申し訳程度の量ではなく、ある程度のまとまりとして植栽が配置されているので存在感もあります。種類も様々で、オリーブなどの一年中楽しめる植物からはじまり、アジサイなどのような季節を感じられる花や植物も植えられており、四季折々の色を楽しめるようになるでしょう。また、季節限定の大きなクリスマスツリーや植物で作られたリスは特に注目を集め、子連れの家族やカップルが写真を撮っていました。写真アプリを使って、インスタ映えを狙った方も多く見受けられました。

住宅街と駅をつなぐ

グランベリーパーク周辺には閑静な住宅街が広がっています。駅を降りてグランベリーパークと鶴間公園を抜けて自宅へ、という動線があるため、施設内の共用通路は24時間通り抜けができるようになっているようです。また、制服を着た人も何名か歩いており、南町田グランベリーパーク駅を最寄りとしている学生達の憩いの場になっていくのかもしれません。敷地内には街路灯やベンチも設置され、通り抜けだけでなく、人の動作に寄り添う設えがあある印象を受けました。

コミュニケーションを育む鶴間公園の仕掛け

施設内には周辺住民の方であろうペット連れの方や、ボールを持った子ども達を見かけることがありました。これはグランベリーパークと鶴間公園が一体となり、双方向に行き来できるようになった効果でしょう。周辺住民の方が公園で散歩や遊びを楽しんだ後に施設内にふらりと立ち寄っているのだと思われます。
鶴間公園はとても広々としていて、近年少なくなっている野球やサッカーなどボール遊びができる大きな公園です。訪問時にもキャッチボールやキックベースのような遊びをしているところを見ることができました。

さらに公園内には数多くの遊具やお手軽ボルダリング、ペット用の水飲み場、シャワー、うんちボックス、無料駐輪場など様々なうれしい施設も配置されています。近隣住民の方と思われる家族とと来街者の家族の間に子どもやペットをきっかけとしてコミュニケーションが生まれていたのは興味深い光景でした。

様々な楽しさ

ここでは買う、遊ぶ以外にも「体験する」ことができます。アウトドアメーカーのMont-bellにはボルダリング体験やカヤックの体験スペースがありました。子どもたちがボルダリングをしていて、それを見物する人の輪ができていました。その他、冬限定でスケートイベントも開かれていて、盛り上がりを見せていました。思わず足を止めたくなるスポットが点在することでアウトレット内を歩く楽しさが生まれています。

ひといきの付き方も様々

足を止めると言っても止め方は色々。ちょっと見物の為だったり調べ物をしたり、ほっと一息つきたい時もあります。それに答えられるようにグランベリーパークと鶴間公園内には様々な形の休憩スポットがありました。広々としたステージ形状や、リクライニングチェアのような形をしたベンチ、パラソルにテーブルまでついたオープンカフェのような雰囲気の場所もありました。
また、人の流れから離れると広場が現れ、静かな空間が広がるなど、新しい発見もありました。この感覚は都内の大通りから一本裏路地に入ると急に静かに感じる感覚に似ているかもしれません。自分好みの休憩場所を探して歩くのも面白いかもしれませんね。

街と一体になったグランベリーパーク

グランベリーパークのコンセプトは「生活遊園地~くらしの『楽しい』が溢れるエンターテイメントパーク~」です。そしてこの場所にはコンセプト通り、暮らしの楽しいが溢れていました。スヌーピーミュージアムもオープンし、グランベリーパークはますますの盛り上がりを見せています。駅と商業施設と公園、そして住宅街。この大きなランドマークは街の一部として、住民の暮らしに「楽しい」を届ける役割をしっかりと果たしていました。今後、日本の郊外における街のロールモデルの1つになるのではないでしょうか。

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