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【まちづくり・エリアマネジメント編】2021年度グッドデザイン賞

今年もグッドデザイン賞が発表されました!
2021年のまちづくりやエリアマネジメントに関する受賞をピックアップいたしましたので、関連記事と共にご紹介させていただきます!
https://www.g-mark.org/award/search

目次

商店街 [ボーナストラック]

事業主体名

小田急電鉄株式会社

概要

BONUS TRACKは、地下化した小田急線の線路跡地、下北沢の住宅地の中に生まれた新築の商店街です。4棟の長屋型兼用住宅(全10戸)と、それをサポートする機能を持つ商業棟が広場を内包しつつ路地をつくるように建つことで構成されています。観光のためだけの商業施設ではなく、地域に溶け込んだ職住混在の新しい商店街の計画です。

デザインのポイント

  1. 職住一体の小商い:面積、賃料の検証から小さな兼用住宅の区画を多く設け、個人が出店できる環境を生んだ
  2. 地域とつくる街並み:入居者や地域の活動が街並に寄与できるよう、改変の余地のある空間と仕組みをつくった
  3. 柔軟な自治運営:計画段階から入居者が参加し、さらに運営を委託することで、自治の体制を確立した

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52593

▶関連記事はこちら:https://erimane.com/report-bonus-track/

古民家再生(リノベーション) [がもよんモデル]

事業主体名

一般社団法人がもよんにぎわいプロジェクト

概要

大阪市城東区にある蒲生四丁目エリア、住民から『がもよん』という愛称で親しまれる街で地元住民を対象にした地域活性化プロジェクト。閉業した昭和の商店や老朽化した古民家が点在する街で空き家を事業用店舗にリノベーションし、住民が身近に利用しながら地域活性化に参加できる街を実現している。

デザインのポイント

  1. エリアマネジメントにより、飲食店同士が競争ではなく共闘できる環境作りを行って活性化を持続させている。
  2. 古民家を地域住民が利用しやすい飲食店に改装することで、経済自立したエリアマネジメントが成立している。
  3. 地域内にある老朽化した空き家の危険を取り除き、安全かつ快適に利用できる建物へと改装した。

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52897

共有部を活用したエリアマネジメント [まちのツールボックスとまち保育]

事業主体名


相鉄不動産株式会社・伊藤忠都市開発株式会社

概要

郊外住宅地での分譲マンション開発を契機とした持続可能なエリアマネジメントのモデルケースの構築。マンションの共用部を地域にひらく「シェア共用部」を、多様な活動やコミュニティ形成のためのツールがそなわった道具箱のような空間としての「まちのツールボックス」と子育て世代を中心とした「まち保育」という継続的な活動を中心に計画。

デザインのポイント

  1. 分譲マンションのアメニティ施設と設備を地域にひらいた「シェア共用部」
  2. 地域の人々がやってみたいことを実現するための道具が揃った拠点「まちのツールボックス」
  3. 地域の人々と交流しながら子どもも大人も育ち合う「まち保育」をテーマにした取り組み

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52551


Park-PFI制度を活用した防災公園 [イケ・サンパーク]

事業主体名


豊島区+独立行政法人都市再生機構 東日本都市再生本部

概要

池袋の商業圏の外れに位置する本公園は、隣接する木密地域住民の豊かな日常生活への貢献と、フェイズフリーな防災機能の発揮を目指した。将来控える周辺の大規模開発や隣地への大学誘致を見据え、急速なニーズ変化に対応可能な可変的なプログラムと骨格となる都市軸をデザインし、移りゆく街と共に成長する「つなぎ、育む都市公園」を提案する。

デザインのポイント

  1. ひらかれたエントランスと安心感のある光環境、公園を横断する新たな都市動線により、地域を「つなぐ公園」
  2. 恒常的なカフェ、短期的なスタートアップ小店舗、定期開催のイベントにより地域と共に街を「育む公園」
  3. 防災公園としての役割を捉えつつP-PFIの利点を発揮し、日常的にも魅力的な使い勝手とデザインを実現

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52720

ホテル・事務所・店・劇場・広場の複合施設 [ウォーターズ竹芝]

事業主体名

東日本旅客鉄道株式会社

概要

「つぎの豊かさを生み出すまち」をビジョンに、JR東日本社宅、ホテル、劇場等の経年した5棟の建物を新たな3棟(オフィス、ホテル、店舗、劇場)に集約し、地域に資する魅力ある広場や沿道部の賑わいの創出、船着場・干潟の整備による新たな舟運や水辺のアクティビティの創出を行うプロジェクト。東京の新たな水辺のあり方を提供する。

デザインのポイント

  1. ランドスケープと建築の一体化:縁側のテラスを広場を中心に水平・垂直に積み上げ、建築内外を一体的に連続
  2. 新しい水辺のあり方を提示:舟運や水辺のアクティビティの創出と、水際へ伸びる大規模開発PJとの融合
  3. 次世代のランドマーク:外部環境に対して最適配置されたテラスの積上げによる建築外観が特徴的な表情を創出

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52730

▶関連記事はこちら:https://erimane.com/report-waters-takeshiba/

都市におけるセンターオフィスの再定義 [THE CAMPUS]

事業主体名

コクヨ株式会社

概要

築40年の自社ビルを創造性を発揮し働き暮らす未来に向けた実験場へとリノベーション。コンセプトは「みんなのワーク&ライフ開放区」企業活動を街に開き、多様な人々が訪れる環境を構築し新しい価値を探究。街区の余白となる可変的な半公共空間と分散して働く時代に必要な共感共創体験を融合した「都市におけるオフィスの未来像」をデザイン。

デザインのポイント

  1. 減築、開口増設及び階段挿入により低層階を街に開く:自社所有地を様々な往来や活動を生む半公共空間に変換
  2. 街から建物内外に続く緑が彩るランドスケープ:地域の人々が自然や多様性を感じられ街と共に育つ環境形成
  3. 分散して働く時代に求められる機能を集約:創造性や共感、学び、豊かな生活体験と共に働くシーンを創出

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52555

3D都市モデル [PLATEAU[プラトー]

事業主体名

国土交通省都市局 都市政策課

概要

国土交通省が主導する3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクト。 現実の都市空間をサイバー空間上で再現したデータを整備し、これを活用してまちづくりや防災政策、新サービス等の多様な分野におけるユースケース創出を目指す。

デザインのポイント

  1. 現実の都市空間そのものをサイバー空間上に再現するプラットフォームデータとしての3D都市モデル
  2. まちづくり、防災政策、コロナ対策等の社会的課題解決や新サービス等の新たな価値創出に活用可能
  3. オープンデータ化により官民の多様な分野におけるイノベーションを創出

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52864

コミュニティフリッジ [北長瀬コミュニティフリッジ]

事業主体名


一般社団法人 北長瀬エリアマネジメント

概要

新型コロナウイルスの影響などで生活困窮に苦しむ方に対して、個人・商店・企業が寄付した食料品や日用品を、(1)人目を気にせず、(2)24時間365日いつでも、(3)必要なものを選んで持ち帰れる仕組み。ICTを活用した困窮者支援とフードロス削減を実現するNPOとの協働による商業施設の新しい公共機能として運営している。

デザインのポイント

  1. 生活困窮者が人目を気にせず365日24時間いつでも必要な食料品や日用品の支援を受けられる仕組み。
  2. アプリやクラウドデータベースを活用し、管理コストを下げ、「誰かが無理をしなくても」続けられる仕組み。
  3. 約418世帯が登録し毎日約60世帯に食料品等を提供。718名を超える寄付者が支えている。

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52952

公共空間の変革に向けた普及啓発 [プレイスメイキングのムーブメント化:「プレイスゲーム」と「プレイスメイキングウィーク」

事業主体名

一般社団法人ソトノバ、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)

概要

都市の屋外空間に居心地の良い場所をつくる「プレイスメイキング」普及にあたり、コミュニティが関わりながらパブリックスペースを変革する価値評価手法「プレイス・ゲーム」のデザインおよびガイド開発と、全国のプレイスメイキングの実践知共有と世界の最前線をつなぐ「プレイスメイキングウィーク」によりムーブメントをつくる。

デザインのポイント

  1. コミュニティと共にパブリックスペースを変革するプレイスメイキングの本質を全国の実践者に伝える
  2. 幅広い参加者とパブリックスペースを観察・議論し、実行につなげる「プレイス・ゲーム」手法をガイド化
  3. 手法の実践やシンポジウム「プレイスメイキングウィーク」により、プレイスメイキングの実践者交流を拡大

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52920

アートミュージアム [アップサイクルアートミュージアム]

事業主体名


株式会社ヘラルボニー

概要

建設時に使用される仮囲いや、駅、空港といった公共機関に、障害のあるアーティストによるアート作品を展示し、期間限定のミュージアムを開催。作品はターポリンという素材にプリントされ、展示終了後はアップサイクルされてバッグ等の製品に生まれ変わる。売り上げの一部はアーティストに還元する。

デザインのポイント

  1. 耐久性の高いターポリンでアップサイクルを可能にし、アート展示を一過性でなく持続的な仕組みを実現。
  2. 障害のあるアーティストのアートが景観の一部となることで、作品がより多くの人の目に触れるようにした。
  3. 人々が足を止めるスポットとして街を活性化し、アートミュージアムとして街の新たな価値を創出した。

▶︎受賞の詳細はこちら:https://www.g-mark.org/award/describe/52960

▶︎関連記事はこちら:https://erimane.com/interview-karigakoi-art/

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