〜面白企画創造集団・トコナツ歩兵団「日本創造おもしろプロジェクト」〜
全国各地のオモシロ企画を発信する面白企画創造集団「トコナツ歩兵団(※1)」(団長・渡部祐介、株式会社マイロックチョコレーツ 代表取締役)は、「いわき湯本温泉(※2)ブランド化作戦会議」(福島県いわき市/座長・渡部祐介)の活動として、まちづくり団体「じょうばん街工房21」などと共に、いわき湯本温泉を東北一の温泉地にすることを目標にした「新・いわき湯本温泉 まちづくりビジョンブック」をまとめました。
©︎いわき湯本温泉2030
全国各地のオモシロ企画を発信する面白企画創造集団「トコナツ歩兵団(※1)」(団長・渡部祐介、株式会社マイロックチョコレーツ 代表取締役)は、「いわき湯本温泉(※2)ブランド化作戦会議」(福島県いわき市/座長・渡部祐介)の活動として、まちづくり団体「じょうばん街工房21」などと共に、いわき湯本温泉を東北一の温泉地にすることを目標にした「新・いわき湯本温泉 まちづくりビジョンブック」をまとめました。
湯本で暮らす人たちのもっと居場所が欲しいという想いを「マイプレイス(私の居場所)を想像・創造できるまち」というビジョンに設定。「つくる→あつまる→かせぐ」というサイクルを作り、いわき湯本温泉ならではの「温泉・炭鉱・フラ」という各コンテンツに新しいアイデアを掛け合わせてコンテンツを作り続けることで「東北一の温泉地」を目指します。
具体的なアクションとして2030年に向けて3つの日帰り温浴施設の開設を目指し、観光客の回遊性を高めます。またそれらを繋ぐように6つのエリアイメージも作成。いわき湯本温泉ならではの新規コンテンツの創造と共に、既存商店街の活性化や路地の活用を図ります。また玄関口となる駅前には駅前広場と交流拠点(日帰り温泉、図書館、貸会議室、行政窓口、テナントなど)の開設も目指します。
「新・いわき湯本温泉 まちづくりビジョンブック」はいわき市のHP(https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1599438023049/index.html)からダウンロードすることができます。今後、このビジョンブックを活用し、まちの皆さんやいわき市と共にいわき湯本温泉のブランド化を進めていきます。
■いわき湯本温泉ブランド化作戦会議
市街地再生の目標「駅周辺の再編と交流空間の創出による市街地の再生」を実現するための具体的な取り組みをまとめた常磐地区市街地再生整備基本計画(令和4年10月)を進めるにあたり、専門家で構成された会議。温泉観光地の「まちのあり方」と「まちをデザインする考え方」を示す「いわき湯本温泉ブランド戦略」を策定し、この戦略に基づいて、各取り組みが展開される仕組みを構築することを目的とします。
・渡部 祐介(座長/面白企画創造集団トコナツ歩兵団 団長/株式会社マイロックチョコレーツ)
・滝口 聡司(面白企画創造集団トコナツ歩兵団/株式会社aptp/有限会社アパートメント)
・奥川 良介(日本工営都市空間株式会社)
・薄羽 裕一(いわき湯本温泉旅館協同組合 理事長)
・小泉 智勇(じょうばん街工房21 会長)
■いわき湯本温泉とトコナツ歩兵団の関わり
©︎いわき湯本温泉2030
©︎いわき湯本温泉2030
トコナツ歩兵団では2014年からいわき湯本温泉・湯の華会(宿の女将さん有志による会)と共にワークショップを重ね、「フラのまち宣言」(2015年)、「フラ女将」(2016年)、「フラのまちオンステージ」(2016年~)をプロデュース。また2018年にはいわき市シティセールス「フラシティいわき」をプロデュース。2021年に「じょうばん街工房21」と共に「みんなでつくる人と情報のたまり場見える化WG(ワーキンググループ)」を開催。そして今回、いわき市、「じょうばん街工房21」などと共に6回の 「いわき湯本温泉ブランド化作戦会議」と湯本に住む皆さんとの地域ワークショップを開催し、「新・いわき湯本温泉 まちづくりビジョンブック」を作成しました。
(ビジョンブック)
制作:いわき湯本温泉ブランド化作戦会議
制作協力:いわき市
編集:渡部祐介 / 滝口聡司 / 田畑実希子(TEAMトコナツ/株式会社aptp)
■いわき湯本温泉のビジョン「マイプレイスを想像・創造できるまち」
©︎いわき湯本温泉2030
ビジョンとは、まちづくりのよりどころとなる「土台」。湯本で暮らす人にはまちなかにもっと「居場所」がほしい、という想いがありました。それはただの場所ではなく、そこで何かを体験できる(アクティビティがある)ところ。それを「プレイス」(場所+人+アクティビティ)としました。いわき湯本温泉が目指すのは、自分たちがつくったいろいろな種類のプレイスが、エリアのあちこち点在しているまち。たくさんのマイプレイスで行われるアクティビティが、湯本らしいまちの魅力をつくり出します。
■いわき湯本温泉のアクション「つくる→あつまる→かせぐ」
©︎いわき湯本温泉2030
マイプレイスがまちを豊かにする。
「つくる→あつまる→かせぐ」のサイクルが生まれるとまちが活性化して、継続させていくことができます。
「つくる」マイプレイスを想像・創造できるまち。暮らす人が大切にする場所は訪れる人にとっても魅力的です。
「あつまる」何度でも通いたくなるまち。人が集まる場所、人が過ごす場所にはお金も集まります。
「かせぐ」未来に向けて成長を続けるまち。未来の街へ投資することで成長が持続します。
■コンテンツ「温泉・炭鉱・フラ × 新しいアイデア」
©︎いわき湯本温泉2030
例えばフラ×女将で「フラ女将」が生まれたように、すでに湯本にあるコンテンツ「温泉・炭鉱・フラ」に新しいアイデアを掛け合わせて、新しい何かを生み出します。それをうまく発信できた時、湯本は選ばれる「東北一の温泉地」となります。
■新しいまちのつくりかた「3つの日帰り温泉」
©︎いわき湯本温泉2030
©︎いわき湯本温泉2030
©︎いわき湯本温泉2030
©︎いわき湯本温泉2030
3つの新しい温浴施設をつなぐようにマイプレイスを想像・創造して、まちのなかの魅力的な居場所を増やしていきます。
■マイプレイスのエリア分けとイメージ
エリア①駅前広場・交流拠点
©︎いわき湯本温泉2030
いわき市常磐支所や図書館が移転してきて、温浴施設「フラの湯」(仮称)や地元のお店と合体。駅前広場と共に次世代モビリティを取り入れた新しいロータリーの設置を目指します。
エリア②駅前緑地周辺
©︎いわき湯本温泉2030
駅前とみゆき山をつなぐエリア。みゆき山に登る大階段と地上の緑地は、新・湯本の顔として、あらゆる人を迎え入れます。
エリア③みゆき山
©︎いわき湯本温泉2030
現在は利用者の少ないみゆき山。高台に温浴施設「みゆき山露天の湯」(仮称)や芝生広場、公衆トイレを設置して、皆が安心して使える憩いの場に。また夜の小径は新しい湯本の夜景スポットにもなります。
エリア④軌道みち
©︎いわき湯本温泉2030
県道と温泉神社をつなぐ通りは、たくさんのお店が立ち並び、歩いて楽しい湯本の目抜き通りのような存在に。
エリア⑤支所跡地・温泉神社周辺
©︎いわき湯本温泉2030
温泉神社と支所移転後のエリアは、温泉街の新しい中心地として、誰もが訪れる湯本を象徴する場所に。温浴施設「温泉神社の湯」(仮称)の開設も目指します。
エリア⑥表町通り・裏町通り
©︎いわき湯本温泉2030
©︎いわき湯本温泉2030
表町通りは温泉神社の表参道としてにぎわい、裏町通りは個性的かつ実験的なお店がひしめき合う、注目のホットスポットに。
※1 トコナツ歩兵団
©︎トコナツ歩兵団2023
団長・渡部祐介を中心に、多彩なクリエイターが集うクリエイター集団。ニッポンをオモシロくすべく、エンターテインメントの視点から、まちづくりや商業施設、商品企画、プロモーション等を手がける。主な実績に「島田市緑茶化計画」(静岡県島田市)、「フラ女将」(福島県いわき湯本温泉)、「山鹿あそび」(熊本県山鹿市)、「フラシティいわき」(福島県いわき市)、「SADOSAN」(新潟県佐渡市)、「フードパークKADODE OOIGAWA」(静岡県島田市)等。
※2 いわき湯本温泉
©︎フラ女将
福島県いわき市のほぼ中央に位置。開湯は奈良時代と言われ、有馬・道後温泉と並ぶ「日本三古泉」のひとつとされる。全国的に珍しい「含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉」で毎分5.5トンの湯量を誇る。大正時代に湯脈が枯れ衰退するも昭和に入り再開し炭鉱の町として栄える。だが石炭採掘量の低下と共に再び衰退。常磐ハワイアンセンターのオープンと共に復活。2011年東日本大震災の風評被害で観光客が激減。温泉の持つ「和」の文化とスパリゾートハワイアンズに代表される「フラ」の文化を融合した「フラのまち宣言」を行い、女将さんたちによる「フラ女将」の活動などで注目を集める。
この記事の詳細はこちら