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理想的なエリマネ拠点がある場所、ワテラス

エリマネキーワード
#交流力#人材性#継続性

人が集いイベントが繰り広げられる、広場。それは、広場単独だけで成立するものではありません。今回は、「広場とそこに面する施設」として千代田区神田淡路町ワテラスの足元にある広場とワテラスコモンを見ていきたいと思います。

再開発を機に生まれた多様なエリマネ活動拠点

かつて地域コミュニティの核であった千代田区立淡路小学校跡に2013年4月、ワテラスが開業しました。

「ワテラスタワー」と「ワテラスアネックス」の2つの建物で構成され、神田淡路町が培ってきた、「和」「輪」「環」の3つのWAをコンセプトにデザインされた施設は、オフィス、レジデンス、学生マンション、商業施設、コミュニティ施設(ホール、ギャラリーなど)で構成され、再開発事業の総面積は2万2千㎡にもおよびます。地域住民、就労者、学生、来街者が自由に活動し交流し憩う、新しいコミュニティがはぐくまれる場所が整いました。(ワテラスwebサイトより)

再開発をきっかけとして行政・地元からの要望のもと、エリアマネジメントがなされているこの場所では、エリマネの推進役として「一般社団法人淡路エリアマネジメント」が設立され、ビルの足元の広場やワテラスコモンという名のコミュニティ複合施設や、ワテラススチューデントハウスという地域で活動を行うことを条件に入居ができる学生マンション等、多様な活動拠点があります。

「人が行き交い活気づいていくまちづくり、人情と情緒を大切にする淡路型コミュニティのさらなる発展に貢献していく」という理念を元に、具体的な活動を前提として計画された拠点があり、かつ学生という担い手も取り込んだワテラスは、‛エリマネ力’が高い場所といえるのではないでしょうか。

「一般社団法人淡路エリアマネジメント エリマネハンドブック」より

 

「使われる」広場を目指して

「積極的に使うこと」を前提として計画された、活動拠点の一つであるこの公開空地は「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」におけるまちづくり団体の登録制度を活用し、月2回のマルシェをはじめ様々なイベント開催が可能な広場となっています。広場にはイベント用の電源やコンセントが設置されているだけではなく、備品としてテント・長机・椅子等も準備され、まちの広場として地域の拠り所になっています。

「ワテラス施設利用案内」より

また、この広場は千代田区立淡路公園に隣接しており、再開発の際に同時整備がなされました。広場には、よく見てみると民間の敷地と区立公園の境界としてスリットが入っています。基本的には民間の敷地のみでイベントは実施されていますが、大規模なイベントの場合には、民間の敷地と区立公園を一体的に利用されていることもありました。例えばワテラスの代表的なイベントの一つとなっている大規模な音楽イベント「JAZZ JAZZ AUDITORIA」では、一体的に利用されゆったりとした空間使いになっていました。

地域とつながる施設、ワテラスコモン

広場に面した施設として、3フロアで構成されたコミュニティ拠点「ワテラスコモン」にも様々な施設・機能が揃っています。広場に面するサロンはイベント時にはガラス扉開放により広場と一体的に使用が可能であり、イベント時の厨房利用も想定して設計されました。この場所では料理教室も定期的に開催されており、地元神田の名店の協力を得て、江戸以来の伝統である手打ちそば体験等が毎月実施されています。ほか、2Fのギャラリーには季節の行事などをテーマにした飾りが見物ですが、毎年2月頃からひな祭りまで毎年淡路町二丁目婦人部による「つるし雛展」が行われています。また、隣接するライブラリーには神田文化を知るきっかけとなる本が用意されています。3Fには100名ほどの収容が可能なホールがあり、屋外大型イベントも可能にしています。ほかにも、「みんなで余った粋な本を持ち寄る本棚」の設置やエリマネ法人発行によるフリーペーパーの設置されるなど、地域とのつながりをつくろうという試みがありました。

一般社団法人を設立することでエリマネの推進役や担い手である「人」が明確になり、活動する「場所」がきちんと計画されることで地域交流としてさまざまなイベントなどが継続的に行われている、神田のコミュニティ拠点ワテラス。ぜひ、足を運んでみてください。人、場所、コンテンツが揃う理想的なエリアマネジメントを見ることができると思います。

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