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広島新交通1号線の本通駅にパブリックアート  地元ゆかり漫画家 こうの史代氏原画・監修ステンドグラス 「夕凪の街 桜の国」 漫画原作モチーフ  2020年2月お披露目

 公益財団法人日本交通文化協会(東京都千代田区、理事長:滝久雄)と広島高速交通株式会社(広島市安佐南区、代表取締役社長:竹内功)は、「この世界の片隅に」などで知られる人気漫画家・こうの史代氏の原画・監修のもと、広島新交通1号線(愛称・アストラムライン)の本通駅に大型ステンドグラスを製作・設置します。一般財団法人日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受け、2020年2月29日からお披露目します。パブリックアートで国際平和文化都市・広島にふさわしい新たな賑わいを創出し、世界中の来訪者をおもてなしします。

原画イメージ

 新たなシンボルとなるステンドグラスは、日本交通文化協会の542作品目となります。地元・広島市出身であるこうの氏の原画・監修のもと、代表作の一つ「夕凪の街 桜の国」をモチーフにクレアーレ熱海ゆがわら工房で製作されています。温かいタッチと色使いで光に映え、平和の尊さを伝えようというこうの氏の思いが表現され、駅利用者はもとより、広島の人々、国内外の来訪者の心に潤いと安らぎを与える作品です。

 本通駅は世界遺産に登録された原爆ドームや広島平和記念資料館などがある平和記念公園の最寄り駅として、広島市民をはじめ多くの観光客が利用しています。パブリックアートの設置によって新たな風格のある景観を創り、地域の魅力を向上します。

 広島とゆかりが深く、アストラムラインの利用者でもあるこうの氏は「『夕凪の街』はわたしにとって人生の転機となった大切な作品です。基町周辺に絵を飾っていただいて、本当に嬉しいです」と話しています。

 日本交通文化協会は、パブリックアートを通じて芸術に慣れ親しむことで、芸術・文化においても尊敬される日本人のイメージづくりに貢献できると考えています。

■公益財団法人日本交通文化協会 概要

○当事業の目的

 (1)日本を代表する漫画家・こうの史代氏の原画をもとにしたステンドグラス作品によるパブリックアート普及の重要性を追求

 (2)パブリックアートを通じて芸術に慣れ親しむことによって、社会モラルが高まる環境の創出

 (3)広島市の観光資源開発と地域活性化への貢献

○設置場所

 広島新交通1号線(アストラムライン)本通駅

○規模

 LED内蔵のステンドグラス約20m2(縦2.8m、横7.0m)

○原画・監修

 漫画家 こうの史代氏

○題名

 夕凪の街 桜の国

○ステンドグラス製作

 クレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡県熱海市泉230-1)

 当協会は、芸術文化の振興および環境芸術推進活動の一環として、熱海と信楽においてステンドグラス、陶板レリーフ、彫刻、モニュメントなど、パブリックアートの研究や制作支援を行っています。建築家・隈研吾氏の設計によるクレアーレ熱海ゆがわら工房は、釉薬研究施設、焼成サンプル室、ステンドグラススタジオ、ショールームなども完備され、数多くのアーティストとのコラボレーションが展開される第一級のパブリックアートの創造拠点です。

○作家プロフィール

 こうの史代(こうの・ふみよ)漫画家。1968年 広島市出身。

 中学生のころから漫画を描き始め、広島大学理学部に入学し、イラストマンガ同好会に所属。本職の漫画家を志して大学を中退し上京。とだ勝之、谷川史子らのアシスタントを経て、1995年に「街角花だより」でデビュー。2004年に「夕凪の街 桜の国」で第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。原爆の被害を受けた広島を舞台に、最もか弱き者たちにとって戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのかを伝える渾身の作品は田中麗奈主演で映画化され、2007年7月に公開された。2009年に「この世界の片隅に」で第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。同作品は2011年に日本テレビ、2018年にTBSでドラマ化され、2016年には片渕須直監督によって劇場アニメが公開された。

このパブリックアートは、一般財団法人日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の助成を受けて整備されています。

公益財団法人日本交通文化協会ホームページ  http://jptca.org/

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