1都3県都市に住む20代~40代の男女1,500人が答えた「住みたい街」を性別・年齢・職業・ライフスタイルなど、多様な視点からランキング。どんな人がどんな街を好んでいるのかをランク付けしたものが掲載されています。それだけではなく、筆者が正直に書くリアルなまち情報(実際に住んでいる人へのインタビューやちょっとしたお店ガイド)も書かれています。それぞれのまちに対する人々の考え方やイメージを知りたい時にオススメできる本です。
あなたの住みたい街はどこですか?
「今までに行ったことがあるまち、住んだことがあるまちの中で今後(今後も)住みたいと思うまちはどのあたりか」についてです。ランキング結果を羅列し、どんな人がどんなまちのを好んでいるかを紹介しています。本のタイトルを見て、そのまちが本当はどんなまちなのか、こういう人にはこんなまちが似合いそう、といったことを知りたい人は肩透かしを食らうかもしれませんので、ご注意ください。
23区を中心とした街紹介
第2部として、書籍の後半は吉祥寺をはじめ恵比寿・代官山、西荻窪、池袋、中野など筆者が足を運んで得たエリア内のお店情報が紹介されています。街並みの写真も一緒に掲載されており、お店の紹介は“〇〇の名店”“美味しい”“上品”“安い”などとてもシンプルに情報が絞られています。
価値観や指向性によって、変化する住みたいまち
今回のランキングの切り口は「人」と「まち」との関係。そのため、集計の仕方によってランキングに入ってくるまちが異ります。また、それぞれの調査項目が独立しているようでよく読むと相関性があったり興味深く読み進められます。例えば、女性が選ぶまちのランキングは、男性では年収600万円以上の人が選ぶ街のランキングと似ており、結果、女性は年収が高い男性と結婚すると住みたいまちに住める、など。都市に住む人のまちへの考え方や感じ方、価値観・志向性によっても選ぶまちが変化することが見てとれると思います。この本を読むことで5年後、10年後どこに住むのがいいか、自分自身考えさせられるかもしれません。