「渋谷区基本構想」で掲げる未来像の実現に向け、「渋谷区スマートシティ推進基本方針」に基づき、産官学民連携のもと、多様性に溢れた街である渋谷区独自のスマート化を推進し、ウェルビーイング(幸福・⼼の豊かさ)及びシティプライドの向上に寄与するため、この度、令和5年6月1日付けで、任意団体「シブヤ・スマートシティ推進機構」から「一般社団法人シブヤ・スマートシティ推進機構」(代表理事:森川博之、英語標記:Shibuya Smart City Association、略称:SSCA)へ移行いたしました。
【組織概要】
・組 織 名:一般社団法人シブヤ・スマートシティ推進機構
・設 立 日:令和5年6月1日
・事業:(1)地域課題の解決に向けたスマートサービスの創出
(2)都市のスマート化に関する提言
(3)その他この法人の目的を達成するために必要な事業
・社員:渋谷区、一般社団法人渋谷再開発協会
・代表理事:森川博之
・理事:長田新子、澤田伸、南雲岳彦、葉村真樹、林・小野有理
・監事:太田諭哉
・会員:正会員 65社、賛助会員 11社
本機構は任意団体として発足後、ワーキンググループごとに目指す世界観を実現するための具体的なプロジェクト案を検討してまいりました。今後は、各プロジェクトの実行に向けて、関係団体等との横連携を図りながら、都市のスマート化に資する取組をより一層加速してまいります。
●活動内容※検討中の内容を含みます
安心・安全WG
渋谷民を支える密な連携により、平時から「誰もが」安心感を持てる街をつくるために、今年度は以下プロジェクトを検討・推進していきます。
- フェーズフリーマップ(平時/有事で活用可能なマップ)
有事に限らず、渋谷民が楽しく日常使いができ、かつ街の共助の輪が広がるサービス提供を目指すため、災害時の避難先や備蓄情報、平時の店舗情報や熱中症危険予測等を組み合せた可視化を行います。 - キャンプを通じた避難訓練体験
区民や来街者一人ひとりの有事における意識・心構えを自分ごと化しやすくするため、遊休資産等の街のスペースを活用した「Camp」を通して、アウトドアアクティビティを絡めた避難訓練体験を提供し、地域・世代を超えた学び・共感の場づくりを行います。 - デジタルサイネージ等を活用した避難誘導有事の際には災害情報案内や避難経路の誘導スポットとして、平時の際には渋谷カルチャーコンテンツ等を発見できる憩い拠点として、幅広く応用可能なデジタルサイネージ拠点のあり方を検討していきます。
多様な空間活用WG
リアルとバーチャル空間を活用し、多様な街の過ごし方を演出・創出するために、今年度は以下プロジェクトを検討・推進していきます。
- 渋谷で新しい発見を作るPOP UPイベント渋谷らしい賑わい、カオス・新しい体験となるようなイベントを、街の中の遊休地や意外性のある空間を活用して実施します。エンタメ・音楽にとどまらず、食やアートなどにも視野を拡げ、新たに生まれつつある文化を、更に育むイベントを立ち上げていきます。
- 新しい発見に出会うことのできるプラットフォームクリエイター、発信者を募りつつ応援する仕組みやその発信者たちが活用できる場をアレンジする仕組み、それを知らせていく仕組み、これらを統合的に構築します。
渋谷カルチャーWG
参加・交流できる遊びや文化を創出し、愛着・ファンを広げていくために、今年度は以下プロジェクトを検討していきます。
- カルチャーを育むリアルとデジタルが融合したコミュニケーションの再構築
渋谷ならではのファッションやフード、音楽といったカルチャー発信や挑戦をサポートする「交流の場」を設置し、それをデジタル上のプラットフォームで可視化することで、渋谷カルチャーを身近に体験できる「NEO商店街」の構築を目指します。
Diversity, Equity & Inclusion DE&I WG
「ちがい」を捉え、一人でも多くの人が参加・活動できる取組や仕掛けを創出する」ために、スモールスタートで本機構内の意識醸成から始めていきながら、困っている人と少し良いことをしたい人を結び付けられるようなソーシャルアクションの可視化や体験イベント企画等を検討していきます。
ウェルネス×都市生活WG
都市生活における健康な行動・ライフスタイルを提案するために、今年度は以下プロジェクトを検討していきます。
- 楽しく健康になれる街歩き
渋谷らしいエンタメ要素を織り込みながら、渋谷に関わる人々が自分自身のウェルネスの定義を模索し、心身のウェルネスを向上させられる環境提供を目指します。 - ライフスタイルの探求
渋谷民が楽しくカジュアルに自分を知る契機を提供するために、おすすめのイベントやスポット、アクション等を提案し、一人ひとりの街との繋がりを創造します。
環境WG
循環型社会に対応した持続可能なまちへの転換を促進するために、今年度は以下プロジェクトを検討していきます。
- 渋谷のごみのアップサイクル
ごみ箱にごみを捨てたくなる仕掛けとごみ箱としての付加価値(収集したごみのアップサイクル)を訴求することで、渋谷民の環境配慮への関心や行動変容に繋げていきます。 - 人の賑わいを作るエコステーション
環境を意識できる「街中の新たなサードプレイス」として、環境対応商品やサービスを体験、学び、発信できるリアルなスペースを整備し、エコな低速モビリティの駐車や充電ができる拠点として提供することで、ゼロカーボンの回遊都市を実現していきたいと考えています。
Well-being Research & Design WG
人や街の現状を捉え、渋谷におけるWell-beingのデザインや、各取組がWell-beingにどのように寄与するのかリサーチ、デザインをしていくために、今年度は、Well-being勉強会を実施し、Well-beingをベースとした活動推進のあり方を本機構内に浸透させていきます。
データ利活用WG
つながる価値を創出する手段として、データを利活用するために、データ収集・利活用の仕組みを検討し、データ連携基盤(都市OS)の構築につなげるべく、他WGと連携しながらデータの在り方と利活用を検討していきます。
先端Tech実装 WG
これからの生活に必要な先端技術を捉え、街に実装していくための方針整備や取組みを創出すべく、他WGと連携しながらWeb3等の新技術の活用を検討していきます。
<参考URL>
一般社団法人シブヤ・スマートシティ推進機構について:
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