この講座は、都内から90分程度でアクセス可能でありながら豊かな自然が残る、南房総エリアの特長を活かし、新たなビジネスやナリワイづくりを学ぶ連続講座で、南房総市内と東京都内の両方を会場としています。
今回は、チームで学びながら民宿街再生や農業ビジネス、獣害ビジネスなどの企画を立案する「実践スタディコース」(初級編)と、一人でも始められる仕事づくりを学ぶ「ナリワイ的起業コース」(中級編)の2コースをご用意しています。
<講座概要>
応募締切
2019年8月31日(土)
講座日程
「南房総の現場を知り、企画骨子をたてる」
第1回:2019年10月5日(土) @南房総
第2回:2019年10月6日(日) @南房総
・・・10時~19時 道の駅富楽里とみやま集合・解散予定
※1日目夜に懇親会(ジビエBBQなど)を予定しています(4,000円程度)
※希望者は宿泊可能です(4,000円程度)
「都内で集まり、企画を詰める」
第3回:2019年10月23日(水) @東京
・・・19時~22時 HAPON新宿予定
「南房総で実践・発表する文化祭」
第4回:2019年11月30日(土)@南房総
・・・10時~19時 道の駅富楽里とみやま集合・解散予定
参加費 :10,000円(昼食2回、市内交通費含む)
※各回集合場所までの交通費は別途自己負担となります
※1日目夜の懇親会、宿泊は別途自己負担となります(各4,000円、合計8,000円程度を予定)
主催 :南房総市
企画運営:ココロココ編集部×AWATHIRD
参加をご希望の方は下記フォームからお申込みください。
https://forms.gle/wFPV2ZJhjve9MEJ97
★申込条件:全日程に参加可能な方★
★申込締切:2019年8月31日(土)23:59★※お申込者多数の場合は、応募内容に基づき選考とさせていただきますのでご了承ください。選考となる場合は、9月上旬に選考結果をご連絡いたします。
<各コース・テーマ詳細>
実践スタディコース(初級編)
①民宿街再生チーム
▽概要
南房総市富山地区にある弓なりに広がる岩井海岸。昭和の時代から海水浴で栄えたこの岩井海岸は多数の民宿が立ち並ぶ民宿街を形成しています。JR「岩井」駅から徒歩10分、高速バス「富楽里」バス停からもほど近い好立地にあるエリアですが、近年、海水浴客の減少および高速道路整備に伴い、宿泊客は年間を通して減少傾向にあります。
▽企画内容
昨年に引き続き、岩井民宿街の活性化をテーマに取り上げます。昨年のチームは、NPO法人「OctBase」を立ち上げ、岩井エリアの情報発信に取り組んでいます。今年は、チームリーダーである地元の地域団体「i.PLANNER」との連携をさらに強め、「i.PLANNER」が新たに岩井民宿街に設けようとしている拠点も活用しながら、岩井エリアの賑わいづくり、民宿街再生を考えます。
▽テーマ対象者
・具体的なフィールドでまちづくり、地域の賑わいづくりを学びたい方
・いずれは自分自身でスペース活用をしたいとお考えの方
▽プロジェクトリーダー
富山地区地域団体「i.PLANNER」
地元の青年会活動等を通じ、自らで住む街を変えていきたいという思いから2017年5月より富山地区内の出身者40歳以下のメンバーにて地域団体を結成。地域を知ることから始めようと取材してまわり、その魅力をSNSを通して発信。
現在は、主に岩井海岸を資源としたスポーツコミッション事業や新規イベント企画、ビーチクリーンを行なっている。今後、衰退する岩井民宿街の活性化を自らの問題と捉え、地元の団体として魅力の発信をしながら、地域全体のリノベーションおよびサポートを行なっていく。
②農業ビジネスチーム
▽概要
田舎において、農業は暮らしそのものであり、古くより主要産業の一つです。そして、ここで大事なポイントは「農作業」と「農業」の違い。農作業としては土作りや農法が重要なことですが、農業は”農のビジネス”です。田畑に入るだけでなく、どんな農作物をどのように売っていくか、物流・労働力・売り先といった農業ビジネス全体の理解がいま必要とされることです。
▽企画内容
南房総の地域的特性を活かした農業について実践的に学びます。実際に南房総の圃場を訪れ、農家の話を伺いながらのフィールドワークを通して、チームで解決策を考えていきます。なお、本チームのリーダーは都心でマルシェや物販を運営しながら、日本全国の農家と付き合いのある農業プロデューサー(自身も農家の息子)です。
▽テーマ対象者
・地方移住での新規就農に興味のある方
・農的暮らしのみならず、農業のビジネスモデルを実践的に学びたい方
▽プロジェクトリーダー
株式会社代官山ワークス 代表取締役社長/農業プロデューサー 丸山孝明さん
大分県中津市出身。明治大学政治経済学部卒業後、出版会社、外車ディーラー、ITベンチャーを経て、2013年2月株式会社代官山ワークスを設立。2013年9月より小規模生産者の販売チャンネルを都内で作るべく「太陽のマルシェ」を企画運営。
現在では、東急百貨店、三菱地所、東京メトロ、クックパッドなどの企業や墨田区、北九州市などの自治体とも「食(農業)×コミュニケーション」をテーマにしたマルシェや食イベントを実施。2016年7月から徳島県神山町にサテライトオフィスを開設し、高齢者向けの「配食サービス」+「お手伝いサービス」をセットにしたtomos(ともす・灯す)サービスを2017年5月より開始。また、2015年5月には、北海道のこだわり食材と情報誌がセットになった定期購読誌「北海道食べる通信」を創刊し、農山漁村と都市をつなぐ新しい仕組みで日本の食の常識を変えていく。
③獣害ビジネスチーム
▽概要
南房総の地域課題を話す際に忘れてはいけないのが「獣害」の問題。21世紀に入ってから猪や鹿の数が急増し、農作物に甚大な被害を与えている一方で、猪や鹿を仕留める「猟師」は年々高齢化が進み、担い手不足も深刻です。また捕らえた猪や鹿の活用方法として、「ジビエ肉」が注目を集めているにも関わらず、解体施設や流通の問題などの課題も多く、実用化・ビジネス化には至っていません。
▽企画内容
まずは、館山市で獣害担当として活動しているリーダーの元、南房総エリアの獣害問題、地域が抱えている問題について、実際に現場を見て学びます。一言で片付けられがちな「獣害対策」と「狩猟」にも考え方としての根本的な違いがあり、どこに重点を置くかで、ビジネス企画の方向性も変わってきます。現状を学んだうえで、短期的・中期的にとれる対策やビジネス化の可能性を探ります。
▽テーマ対象者
・獣害や狩猟に興味のある方、狩猟免許を取得している(したい)方
・ジビエや革製品などの活用方法に興味がある方
▽プロジェクトリーダー
合同会社アルコ/館山市地域おこし協力隊獣害担当 沖浩志さん
1983年仙台市生、川崎育ち。東京環境工科専門学校卒。自然環境調査会社で11年間勤めた後、2018年6月から館山市の地域おこし協力隊として獣害対策支援の委嘱を受ける。
館山市では市内回覧板や広報で獣害対策の情報発信に努めるほか、被害相談や柵の設置指導等も行う。獣害対策が仕事になる未来ではなく、里山で行う仕事(=お金になる趣味)が結果的に獣害対策になる仕組みを作るために活動している。イノシシ肉(=ジビエ)を普及する仕組みとして「南房総バーベキュー協会」を仲間と共に作って活動するほか、獣害対策を知るきっかけ作りのため、「房総テーブルゲーム協会」を作り活動中。
④不動産・スペース活用チーム
▽概要
日本全国の各地域同様、南房総エリアでも人口減少に伴い、空き家・空きスペースが増えています。活用されない空き家は、町の賑わいを低下させるだけでなく、景観上、防犯上も問題があります、一方で、空き家の増加は地域課題であると同時に、地域において新しいビジネスを始めようとする人にとってはチャンスでもあるともいえます。
▽企画内容
仲間とともに企画を立てて、活用されていない不動産・スペースを活用していくプロセスを、南房総2拠点大学の運営会社でもある株式会社ココロマチが南房総市内に保有する不動産を題材として学んでいきます。物件はいくつかありますが、メインに取り上げるのは、サーファーも多い千倉白子エリアの広大な山林。実際に現地を視察して、どんな活用方法があるのかを企画・提案します。
※アイデアが採用された場合には、実際の事業化に向けたサポートやココロマチとの協業なども検討しています
▽テーマ対象者
・遊休不動産の活用に興味がある、山林活用に興味がある
・新しい場づくり、拠点づくりにチャレンジしてみたい
▽プロジェクトリーダー
株式会社ココロマチ 代表取締役 吉山日出樹
⑤イベント(文化祭)企画チーム
▽概要
facebookやPeatixなどのプラットフォームが発達したこともあり、最近では誰もが簡単に小さなイベントを企画し主催者になれるようになり、各地でイベントやマルシェなどが数多く開催されています。一方で、参加者・出店者・スタッフなどの関係者をきちんと満足させ、イベントを収益面でも内容面でも成功させて続けていくのはなかなか難しいものです。
▽企画内容
イベント企画運営の経験豊富なリーダーの元で、イベント・マルシェの企画運営を学びます。具体的には、今回の南房総2拠点大学の最終発表会でもある「南房総2拠点大学・文化祭(仮)」を題材とし、物販・展示・プレゼンなど複数の要素を兼ね備えたイベントをチームでつくりあげていきます。
▽テーマ対象者
・イベントやマルシェの企画/運営/収益化に興味がある人
・南房総2拠点大学文化祭を一緒に盛り上げてくれる人
▽プロジェクトリーダー
北条海岸ビーチマーケット企画運営メンバー/房日新聞社ライター 東洋平さん
これまで無印良品のサイト「ローカルニッポン」で南房総エリアの執筆を担当し、地域発の体験予約サイト「AWANO」で体験プランナーを務め、そのほかイベントのプロデュースや米栽培など新しい働き方を実践中。南房総について書いた記事は150本以上。
ナリワイ的起業コース(中級編)
▽概要・企画内容
昨年度まで「小商いコース」と呼んでいた本コース。過去の参加者の中から、実際に起業をしたり商いを始めたりしている方が多数いらっしゃいます。
そのような状況を受けて、今回は「ナリワイ的起業コース」と名称を変更。
「個人の関心・技術を南房総とかけ合わせ、まずは副業からでもはじめられる仕事づくり」という原則は変わりませんが、より具体的に、自分自身が主体となって、新しいナリワイづくりに挑戦したいという人を募集します。また今回は、南房総ならではの地域課題や地域資源を元に、ナリワイ的起業の「推奨テーマ」も用意しています。
もちろん、ご自身ですでに取り組みたいテーマ、始めていることがある場合は、ご自身のテーマでご提案いただければOKです。
▽参加対象者:
・自分で取り組んでみたいテーマがある(推奨テーマあり)
・まずは副業で小さく始めてみたい
・複数のナリワイを持つことに興味がある
▽講師
仕事づくりレーベル「ナリワイ」代表/伊藤洋志さん
1979年生まれ。香川県丸亀市出身。京都大学農学部森林科学専攻修士課程修了。やればやるほど技が身に付き、頭と体が丈夫になる仕事をナリワイと定義し、次世代の自営業の実践と研究に取り組む。
シェアアトリエや空き家の改修運営や「モンゴル武者修行」、「熊野暮らし方デザインスクール」「遊撃農家」などのナリワイに加え、野良着メーカーSAGYOのディレクターを務め、「全国床張り協会」といった、ナリワイのギルド的団体運営等の活動も行う。廃材による装飾チーム「スクラップ装飾社」メンバー、「働く人のための現代アートの買い方勉強会」の共同主催も務める。著作『ナリワイをつくる』(東京書籍)は韓国でも翻訳出版された。ほか『小商いのはじめかた』『フルサトをつくる』(ともに東京書籍)。
■ゲスト
講座第1回目の10/5(土)に、「館山信用金庫」の溝口耕一さんがゲスト講師として参加決定!
館山信用金庫/経営支援部/溝口耕一さん
■ご応募方法
参加をご希望の方は下記フォームからお申込みください。
https://forms.gle/wFPV2ZJhjve9MEJ97
★申込条件:全日程に参加可能な方★
★申込締切:2019年8月31日(土)23:59★
※お申込者多数の場合は、応募内容に基づき選考とさせていただきますのでご了承ください。選考となる場合は、9月上旬に選考結果をご連絡いたします。