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一町一寺の新しいあり方を創造する実証実験

~ くまもと古町実証実験<五感散歩2023秋> ロジ万博 ~

ロジを歩き、楽しみながらまちづくりについて考えます!11月18日開催!

 昨年より、熊本市、一般社団法人KIMOIRIDON、熊本大学田中智之研究室、独立行政法人都市再生機構九州支社は、歴史的建造物が点在する景観を活かしつつ、新しい形でまちを持続的に発展させていくため、熊本城の眼下に広がる城下町(古町)に残る「一町一寺」の路地や寺社・町屋跡にある駐車場等(以下、「ロジ」という。)を活用する実証実験を行っています。

 実験は、熊本城を築いた加藤清正のお膝元である城下町(古町)地区のうち、一町一寺の寺の跡地周辺で実施し、複数の民間駐車場の地権者様・管理者様・契約者様のご協力により、駐車車両を移動・収容することで、普段は通り抜けできない街区内の私有地を一時的に通り抜け・滞留可能な空間として地域に開放します。

 今回は、昨年11月に実施した「ロジを楽しむ・使う」実証実験に続く第Ⅲ弾の実験であり、前回の課題を踏まえ、「ロジを楽しむ・使う」を継続しながら古町を「考える」ことを目的として

(1)   まちづくりに関する研究室の研究を地域に広め、まちづくりへの関心を高める

(2)   この取組みを継続するための仕組みづくりを地域店舗と協力し行う

(3) 子どもの遊び場の創出や、滞在性の向上

などを実験的に提案・実践します。

 また、実験を通して、地権者や来訪者等に働きかけることで、今後の定期的・継続的な事業運営や駐車場マネジメント等の可能性についても検証します。

◆実施概要

・日時:令和5年(2023年)11月18日(土) 13:00~17:00

 ※   雨天の場合は、11月19日(日)に延期。

 ※   延期のお知らせは、前日の正午ごろ、市のホームページ、五福まちづくり交流センター(熊本市中央区細工町2丁目25)玄関へ掲示します。

 (市のホームページ URL)

https://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/Detail.aspx?c_id=5&id=45178

・場所:熊本市中央区中唐人町~魚屋町2丁目界隈

・コンテンツ(ロジ万博)

当地の課題を踏まえ、以下のパビリオン(空間演出)を試行します。

 【まちづくり提案パビリオン】ロジ、水辺、空き地利用などについて研究発表

 - 古町の現状のデータや「ロジのまちづくり」「水辺のまちづくり」「空き地を活かす」などをテーマとした研究室の研究内容を紹介し、新しい発見やこれからの古町を考えてみるきっかけをつくる。

 【工作&子どもの遊び場パビリオン】子どもの遊び場の創出

 民間企業の駐車場を有効利用し、地域課題である子ども遊び場の創出を試みます。コロナ禍で在宅時間が長かった子ども達の屋外活動を支援します。

 - <音楽+モノづくり+ボードゲーム>

   熊本大学教育学部の有志により実施し、音楽を通して楽しい雰囲気づくりを行うとともに、ビーズや折り紙、メッセージボードを使用して、モノづくりの楽しさを体験できる催しを試みます。

 - <リースづくりワークショップ>

   直径15センチのリースづくりを行います。

   ホットボンドを使用しお子さんでも楽しんでいただける内容になっています。

 【のんびりパビリオン】滞在性の向上

 - カフェコーナー

  既存のカフェ施設の協力を得て、散歩や自転車で通りかかった人、地域店舗に来られたお客様のほか、子どもの遊びを見守りお茶をしながら交流するママ達にくつろいでいただく空間を創出します。

 - 休憩スペース

  唐人町通りで同時期に実施している「みどりの社会実験」において沿道民地と協力し設置しているみどりとベンチ(通称みちのにわ)を会場に移動し、憩い空間を演出します。

 【空間演出】

 空間の広さや周辺の施設配置や日陰の位置等の特性を踏まえ、人工芝、植栽、日陰テント等の配置により佇みたくなる空間を提供します。

◆実証実験の背景

 熊本市では、令和2年に「くまもと歴史まちづくり計画(熊本市)」が認定されたことを機に、熊本城の城下町として発展してきた新町・古町地区を対象に、地域住民、行政、民間企業、大学等の協働体制によって歴史的資源を活用するプロジェクトを展開しています。

 なかでも、本取組は、熊本大学田中智之教授が研究の一環で作成した、桜町-熊本駅間の新たな歩行者中心のネットワークの提案“ロジ・リンク・シティ”という手法を参考に、古町らしさ(まちの個性)を維持・再生し、より豊かな暮らしを目指す第一歩として、当地のまちづくりに取り組む「一般社団法人KIMOIRIDON」が発起人となり、その趣旨に賛同した者たちで実施しています。

 令和3年3月~4月にかけて「感性が刺激され、つい歩いてみたくなるような、小さなデザインが溢れるまち」をコンセプトに「歴史的建造物等を利活用する実証実験」を実施しました。その後、令和4年5月にロジを通ってみてロジを知る「“ロジ・リンク・シティ”プレ実験」、令和4年11月にロジを使い、楽しんでみる「150mのロジづかい」を実施しました。

 今後も一般社団法人KIMOIRIDON が関連する古町での実証実験を「五感散歩」と呼び、繰り返し実施していく予定です。

◆今後の取組

 本実験はいわゆる集客を優先したイベントではなく、将来的な地域コミュニティのあり方を見据えたまちづくりの実験的な取組です。

 今回の実験以降も、引き続き公民学協働により実験の回数を重ねながら、また、唐人町通り道路美装化等のその他施策とも連携を図りながら、地域住民をはじめ、多くの方に受け入れられ支持していただける取組を目指してまいります。

◆実施体制

 今回の実証実験は、主催者の4者(熊本市、一般社団法人KIMOIRIDON、熊本大学田中智之研究室、独立行政法人都市再生機構九州支社)に加え、地域の地権者や企業、各種団体等、前回よりも更に多くの関係者が協力し合って、地域課題の解決やビジョンの顕在化・共有化に取り組んでいます。今後も、古町の将来的なまちづくりの推進に向けて、新たな推進体制の構築や仕組みづくりにチャレンジしていきます。

(主催)

熊本市、一般社団法人KIMOIRIDON、熊本大学田中智之研究室、独立行政法人都市再生機構九州支社

(協力)※順不同

大生ファミリー株式会社、株式会社コウナン・レクセル、TRUSS GENERAL STORE、藤丸邸、珈琲回廊、

プリスティン熊本店、株式会社RAMET、GREEN NOTE RELISH、株式会社キッシュコーポレーション、

合名会社早川倉庫、熊本大学教育学部有志、凸凹Tacos、熊本大学藤原研究室、熊本大学住居学研究室、

熊本大学本間研究室、熊本大学星野研究室、くまもと空き地・空き家研究会(順不同)

【お問い合わせ先】

熊本市都市デザイン課

TEL:096-328-2508

e-mail:toshidesign@city.kumamoto.lg.jp

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