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全国初の耐火・構造技術を導入した木造駅ビル「(仮称)駒沢大学駅西口ビル(2)」が国土交通省の「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されました

東急株式会社と東急電鉄株式会社(以下、両社)は、田園都市線地下区間5駅(池尻大橋駅~用賀駅)のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」第1弾の駒沢大学駅リニューアル工事において計画する「(仮称)駒沢大学駅西口ビル(2)」(以下、本物件)が、木造建築物に係る技術の進展及び普及啓発を図ることを目的とした「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されたことをお知らせします。なお、今回採用した耐火・構造技術を導入した木造駅ビル※1は全国初です。東急株式会社と東急電鉄株式会社(以下、両社)は、田園都市線地下区間5駅(池尻大橋駅~用賀駅)のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」第1弾の駒沢大学駅リニューアル工事において計画する「(仮称)駒沢大学駅西口ビル(2)」(以下、本物件)が、木造建築物に係る技術の進展及び普及啓発を図ることを目的とした「令和4年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」に採択されたことをお知らせします。なお、今回採用した耐火・構造技術を導入した木造駅ビルは全国初です。

本物件が位置する駅前商業地域にある狭小敷地は、建築基準法において防火地域に指定されており、4階建て以上の建築物は、耐火建築物としてRC造(鉄筋コンクリート造)やS造(鉄骨造)などで建築されることが多いですが、柱・梁へのLVL(単板積層材)※2による耐火被覆や、LSB※3接合による2方向ラーメン構造などの国内最新技術を掛け合わせることにより、本物件の地上部分を木造化するとともに、「建物に対する木材使用率」「レンタブル比率」※4の最大化を目指しました。これらの取り組みが設計・施工技術の普及・啓発につながると評価され、この度の採択となりました。なお、本物件では、CO2約56tを固定化し、CO2排出量を抑制する見込みです。

また、本物件を含む駒沢大学駅リニューアル工事は、2024年夏(予定)の竣工に向け「UNDER THE   PARK」をコンセプトとし、地域の憩いの場である都立駒沢オリンピック公園の最寄り駅として、公園とともにあるライフスタイルをイメージするデザインを取り入れた空間の創出を目指します。駒沢大学駅を1本の木に見立て、本物件を含めた同駅出入口3棟の駅ビル外観は、まちのシンボルとなる玄関口として、木の葉をイメージするデザインにしています。

そのほか、7月9日に先行して供用を開始した駅構内トイレは、面積を広げ、洗面台・個室数を増やしたことで利便性を高めるとともに、旧玉川線の廃材として保管していた敷石の活用にも取り組んでいます。

加えて、(仮称)駒沢大学駅東口ビルには、8月31日にドトールコーヒーショップがオープンします。駅のコンセプトに合わせた公園をテーマとした店舗づくりやテラスベンチには池上駅の古材を活用するなど、環境に配慮した取り組みをしています。

今後も両社は、脱炭素・循環型社会の実現のため、2022年3月に策定した「環境ビジョン2030」の実現と2050年のCO2排出量実質ゼロ・再エネ比率100%を目指し、サステナブルな駅づくりを進め、東急線沿線にお住まいの方々と共に自然と調和する持続可能なまちづくりを推進していきます。

<注釈>
※1 駅ビル・・・駅業務を行う施設と、鉄道事業以外に用いられる施設を一体化した建築物のこと(出典:日本民営鉄道協会HP)https://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/16339.html
※2 LVL(単板積層材)・・・ロータリーレースと呼ばれる機械で丸太を切削のうえ単板にして、乾燥し、単板の繊維方向に平行に積層接着させた木質構造部材。単板にして積層接着することで、寸法・強度等の品質安定性が極めて高い。(出典:(一社)全国LVL協会HP)
※3 LSB(ラグスクリューボルト)・・・軸部の周囲に雄ネジを加工し、その端部に雌ネジまたは雄ネジを設けた接合具(出典:㈱ストローグHP)
※4 レンタブル比率…建物において、総床面積に対して、賃貸可能面積(収益部分)の占める割合のこと

以上

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