高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」 エリア拡張/ベビカルと提携、ベビーカーレンタルサービス開始/「分身ロボットカフェDAWN ver.β」オープン
三井不動産株式会社(所在:東京都中央区 代表取締役社長:菰田正信 以下、三井不動産)は、江戸時代から共助の精神が根付く街である日本橋においてインクルーシブ(※1)な取り組みを加速させていきます。当社の企業ロゴマークに込められた「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、今回の取り組みを通じ、すべての人々が安全、安心に訪れて楽しめる街づくりをさらに促進してまいります。
(※1)インクルーシブとは、ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)という言葉から派生した「あらゆる人を孤立や排除から援護し支え合う」という理念を表します。
2019年10月から実装を開始した高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」の導入エリア拡張、7月15日(木)から開始となる事前予約可能なベビーカーレンタルサービスの導入、そして、当社が特別協賛をしている株式会社オリィ研究所(以下、オリィ研究所)が手掛ける常設実験店「分身ロボットカフェDAWN ver.β」のオープンなど、エリア全体での取り組みを広げます。
【本リリースのポイント】
下記取り組みを通じて、日本橋におけるインクルーシブな街づくりを推進していきます。
1.国内で初めて大規模屋内を対象とした高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」の導入エリアを7月7日(水)より約35,000㎡に拡張。車いす利用者や視覚障がい者の方を含めたすべての人が安心して過ごせる街づくりを推進します。
2.JRの駅を中心に展開している「ベビカル」と提携した事前予約可能なベビーカーレンタルサービスを、7月15日(木)からコレド室町にて開始。お子様と気軽にお出かけが楽しめる街づくりを進めてまいります。
3.難病などで外出困難な方がロボットを遠隔操作して接客を行う「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」常設実験店が当社の日本橋ライフサイエンスビル3の1階に6月21日(月)オープン。多様な人材が活躍できる社会の実現を促進していきます。
オリィ研究所 分身ロボットカフェDAWN ver.β
インクルーシブ・ナビ利用の様子
1. 高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」 エリア拡張について
三井不動産、清水建設株式会社(以下、清水建設)、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)の3社が共同展開する高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」の導入エリアを一般社団法人日本橋室町エリアマネジメント(以下、日本橋室町エリアマネジメント)、野村不動産株式会社(以下、野村不動産)と共に本年7月7日(水)から順次拡大します。
日本橋室町エリアの商業施設のみならず、商業施設間を移動するときに通行する地下歩道にまでエリアを拡張することで、利用者ごとの状況に応じて気軽に訪れていただける街を目指していきます。
■高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」 の特徴
・清水建設と日本IBMの共同開発による屋内外音声ナビゲーション・システムと、IBM Watson®の対話機能が連携。AIを駆使した高精度のナビゲーションを実現。
・車いす利用者にはエレベーターでのルートを案内する等、利用者に応じて目的地までの最適ルートをアプリで案内。高い測位精度をもとに、地図、音声、またはスマートフォンの振動を通じてスムーズに誘導。
・多機能トイレ位置、エレベーターのボタン位置、店舗情報など利用者のニーズに配慮した詳細案内。
・4か国語(日、英、中、韓)による案内(音声案内は日英のみ対応)や自動ルート再探索機能を搭載。
■国土交通省「高精度測位社会プロジェクト」への参加およびパブリックタグの活用について
三井不動産、日本橋室町エリアマネジメントおよび清水建設の3社は高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」を通じて、今年度、国土交通省が高精度測位社会プロジェクト(※2)で実施する事業に応募しました。本プロジェクトは、訪日外国人、高齢者、障がい者を含む誰もが目的地へ円滑に移動できる社会の実現を目指すものです。屋内・地下空間の位置情報サービスの活用促進に加え、利用者へのアンケート調査等を通じたニーズ調査、サービス利活用検証を行う予定です。本プロジェクト実施結果を踏まえ、「インクルーシブ・ナビ」のさらなるサービス向上と日本橋から発信する持続可能な社会に向けた取り組みを推進いたします。
また、高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」提供のために設置されたビーコンの位置に関する情報は、国土地理院が運用するパブリックタグ(※3)の情報共有プラットフォーム上でオープンデータとして公開されています。当該データの共通利用を促進することで、すべての人が暮らしやすい街づくりにつながる多様なサービスの創出に貢献します。
(※2)国土交通省高精度測位社会プロジェクト
URL: https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk1_000091.html
(※3)パブリックタグとは、屋外で進んでいるGPSなどを活用したサービスを屋内でも可能にするために国土交通省国土地理院が進めている施策です。
2. 「ベビカル」と提携した事前予約可能なベビーカーレンタルサービス開始について
「ベビカル」と提携した、ベビーカーのレンタルサービスを2021年7月15日(木)よりコレド室町1 地下1階 日本橋案内所にて開始いたします。気軽にお子様と一緒に日本橋の街歩きや買い物を楽しんでいただける街づくりを目指してまいります。
■サービスの概要
1)ベビカルの特徴:
・事前にご予約可能なので、ご自分のベビーカーを持たずに外出先が楽しめます。
・キャンセルも貸出開始の5分前まで可能、急な予定の変更にも対応いただけます。
・施設の外に持ち出すことが可能なので、街歩きに最適です。また、最短1時間からご利用いただけるので、お子様が寝てしまったなどちょっとしたご利用でもお使いいただけます。
・最大7日間までご利用が可能なので、ご旅行や帰省中にもご利用いただけます。
2)貸出場所:コレド室町1 地下1階「日本橋案内所」
3)ご利用方法:「ベビカル」のWEBサイトからユーザー登録後、予約。
4)URL:https://mitsui-shopping-park.com/urban/special/21-107/index.html
5)ご利用料金:はじめの1時間¥250、以降30分につき¥100、貸出開始から12時間まで最大
¥1,500、12時間経過後は30分につき¥100。
6)キャンペーン:日本橋案内所にて、ベビカルを使ってベビーカーレンタルサービスをご利用いただいたお客さまに、ベビーカーご返却の際に、コレド室町・コレド日本橋でご利用いただける買物券(500円)をお渡しいたします。
※日本橋案内所以外でお貸出しのベビーカーは対象外
■ベビカルについて
JREベビーカーシェアリング有限責任事業組合(組合員:東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画)が、「子供たちと、気軽に外出できる社会」の実現を目指し、首都圏主要駅を中心に2021年4月22日より実施しているベビーカーレンタルサービスです。東京駅、新宿駅、池袋駅、横浜駅、川崎駅、立川駅、舞浜駅など首都圏主要駅を中心に、19箇所にてサービスを展開しています。
3. 分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)について
オリィ研究所が手掛ける「分身ロボットカフェDAWN ver.β」は、重度の障がいなどで外出困難な方が分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」などを遠隔操作して接客を行う常設実験店で、日本橋ライフサイエンスビルディング3(東京都中央区日本橋本町3丁目8-3)1階で本年6月21日(月)からオープンし、6月22日(火)から一般向け営業を開始しました。店内では、遠隔操作を行うパイロットがお客様との会話を進めながら淹れたてのコーヒーを提供するほか、食事支援が必要なお客様への調理器具貸出など、様々なお客様に配慮した空間となっています。
■店 舗 名 「分身ロボットカフェDAWN ver.β(ドーン バージョンベータ)」
■営 業 時 間 10:00〜19:00
※OriHimeが接客する席の営業時間は店舗全体の営業時間と異なる場合があります。
■定 休 日 不定休(メンテナンスによる休業の場合は公式サイトなどで告知)
■席 数 約70席
■面 積 約300㎡(うち、カフェエリア:190㎡)
■公式サイト https://dawn2021.orylab.com/
当社は、オリィ研究所の“人類の孤独の解消”という会社理念に共感し、「分身ロボットカフェDAWN ver.β」に特別協賛をしております。また、オリィ研究所は、ライフサイエンス産業が集積する日本橋エリアを拠点に、当社とともに産官学連携によるオープンイノベーションを促進してきた一般社団法人LINK-Jの特別会員であり、オリィ研究所が本社および「分身ロボットカフェDAWN ver.β」の店舗を構える日本橋ライフサイエンスビルディング3は、当社が地域の方々と協働しながら街づくりを進め、近年ベンチャー企業などが多く進出する「日本橋EASTエリア」に位置しています。当社は、今後もエリアの個性を生かした、インクルーシブな街・日本橋の実現を促進していきます。
<参考資料:「インクルーシブ・ナビ」について>
図1.高精度音声ナビゲーション・システム「インクルーシブ・ナビ」利用画面例
■インクルーシブ・ナビ エリア拡張にあたっての各社の役割
日本橋室町エリアマネジメントが東京メトロ三越前駅地下歩道・江戸桜通り地下歩道の占用許可を取得し、当社がコレド室町テラス、野村不動産がYUITO日本橋室町野村ビルの店舗情報、平面図情報を提供。清水建設がビーコンを設置し、来街者の所在位置を測位・検出するシステムとナビゲーション用地図を作成。日本IBMが対話による音声ナビゲーション機能など、システム全体の構築を支援。
■三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/
三井不動産グループは、企業ロゴマークに込められた「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。
*なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における3つの目標に貢献しています。
目標10 人や国の不平等をなくそう
目標11 住み続けられるまちづくりを
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
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