こんにちは、エリマネこ編集部の五月女です。新型コロナウイルスの影響により、経済活動を始めとする暮らしや職業、人生そのものが脅かされようとしています。かつてない大打撃により、人々の価値観や意識が変化していく中で都市やまち、社会はどうなっていくのかを、エリマネこ運営会社のクオル社内で考えるワークショップを開催しました。その中で出てきたアイデアやキーワードをいくつかご紹介いたします。
アフターコロナの新しい時代「まちづくり4.0」 を考える
パンデミックを経験して、新しい時代の「まちづくり4.0」が生まれるのではないかというのが、クオルの仮説です。
(まちづくり1.0~3.0までの流れを動画にしました▶ https://www.youtube.com/watch?v=dUehwA_Qpk8)
アンケートに回答して、一緒にまちづくり4.0について考えませんか?
「まちづくり4.0」の姿を描くために、この記事を見ている皆さんにも、ぜひ今後のまちづくりや賑わいがどう変化していくのかの検討にご協力いただきたいと思っております。 皆さんが考えていることが、新しいまちづくりを構想するための基礎となります! アンケートにご回答いただければ幸いです。
●「マイクロディベロップメント」への発展
特にまちづくりという点においては、住宅をベースとした徒歩圏内や施設の足元、地元経済圏などの人や活動、想いに寄った小さな範囲・規模での「マイクロディベロップメント」が発展していくものだと考えられます。以前からのエリア単位での活動は続くでしょうが、より小さくコミュニティ化し、コミットするまちづくりが今後増えていくのだと想像します。
●コンテンツやサービスの「パーソナル化」
マスを狙ったイベントはありつつも、コミュニティを意識した個人を対象としたイベントは引き続き増えていくと考えています。より趣味嗜好に沿ったテーマコミュニティやサードプレイスのような場が、自宅と職場以外での自分のやりがいにあったニッチなサービスとして求められていくことでしょう。
また、そのような場のハブとなる個人の存在がより際立ってくるかもしれません。現状として、オンラインイベントのノウハウ・スキルや、ネットワークを持っている人たちの存在感が高まっています。「モノ」から「コト」、そこからさらに「ヒト」に価値を求める流れが、加速するのではないでしょうか。
●オンラインの隆盛と反動
既に様々な企業や行政、団体、個人がオフラインで展開したサービスのオンライン化を始めています。試行錯誤がなされる中で、リアルの体験を代替可能なもの・不可能なもの、などの優先順位や役割が明確になるでしょう。オンラインの使い方も進化してきています。
オンライン化が進んで効率的になる一方で、多量のコンテンツは「オンライン疲れ」も引き起こします。価値観の違いによって、より本質的なものだけを選択したり、ライブ感のあるものや自分が大事にしたいものだけをオフラインで必要にしたりという流れになるかもしれません。
●心身の健康や安全の確保
世界中が日常生活の行動の変化を経験している中で、心身の健康を保つことの難しさに直面しています。言い換えると、心身の健康に対しての価値の置き方が見直されたということで、これからのまちづくりにおいての比重も高まりそうです。
公共の場での対人距離の取り方や移動の仕方といった行動変容や、危険から身を守るためのテクノロジーの進化などが、リアルな場でのまちづくりにも影響するでしょう。
●点と点をつなぐ「地元のおせっかい役」のニーズ
今回のコロナ禍にも当てはまりますが、有事の際、もっとも必要なのが適切な情報を必要なタイミングで受け取ること。これは普段からSNSなどのツールを使いこなしている層にとっては問題ないかもしれません。一方で、情報をうまく扱えない方が取り残されるという課題もあります。また、行動が限られる中で、リアルなまちの情報との接点も変わってきています。そのような情報のギャップを埋めることが求められそうです。
また、上でも紹介したようにマイクロ化、パーソナル化が進んで、活動やコミュニティがより細かい点となっていくことが考えられます。異なる点と点を結んで情報や人をつなぐ「おせっかい役」の存在が、地域やエリアとしての魅力づくりにとって重要度を増すのではないでしょうか。
この点において、地元経済圏の中では、カフェの店主やコミュニティナースのようなまちと医療をつなぐ方、あるいは新聞配達員のような対面販売を行っている方など、日々の変化から地域の人と情報に触れている人たちが新しい価値を発揮するかもしれません。
これからのまちづくりやまちとしての必要なもの、体験、機会など、一緒に考えていきませんか?
現在、エリマネこでは新型コロナウイルスによる意識の変化に関するアンケートを募集しております(いただいたアンケートはWEBサイトで公開していく予定です)皆さんのご回答、よろしくお願いいたします!
最後に、エリマネこ運営会社のクオルとして
これからのまちづくりにおいて最もフォーカスされていくと予想している地元や暮らし経済圏を応援する賑わいをつくり、引き続き「まちづくりで暮らしを豊かに」していきます。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。