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地下を含む大丸有エリア全体をデジタルマップとして公開 移動回遊のバリアフリーや防災情報を拡充し、より安心・安全なエリアへ 「Oh MY Map!」 スムーズ地下・防災バージョンを構築

 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体*¹の一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会と株式会社NTTデータ、および株式会社ゼンリンは、国土交通省による「スマートシティ実装化支援事業」の一環として進める「大丸有デジタルツイン活用実証事業」において、マップ上でエリアのイベント情報やモビリティ情報を一括して提供するアプリ「Oh MY Map!(2021年12月15日リリース)」に実装する情報を拡充し、2022年9月1日からスムーズ地下・防災バージョンの提供を開始します。なお、提供開始以降も、エリアの就業者・来街者の皆様、まちづくり関係者の皆様に利用していただきながら、よりユーザーフレンドリーなマップにむけて随時情報や機能を更新してまいります。 今回のアップデートでは、新たに①移動回遊のバリアフリー②地下③防災の3要素が加わります。大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの地下のデジタルマップが統合(※)されるのは今回が初めてで、段差や傾斜、災害時退避場所などの防災情報も確認できるようになります。ユーザーがスマートフォンで大丸有エリアの地下から地上までを確認できるエリアマップに特化した唯一のアプリです。

※デジタルマップの統合とは:
エリア内ですでに公開されているオープンデータと、更新頻度が高い商用データ、今回新たに別途作成したデータを統合しています。公共空間・鉄道コンコース・駅構内・民間建物内について、移動回遊できる場所を一体的に表示できるようにしました。「Oh MY Map!」とは

          前回提供時イメージ

前回提供時イメージ「Oh MY Map!」は、大丸有スマートシティの取り組みとして、大丸有版都市OSとエリアならではのデータを統合し、大丸有エリアの就業者・来街者が1つのアプリ上でエリア情報をマップで確認できることをコンセプトにしております。
2021年12月にイベント情報とモビリティ情報を確認できるマップとして公開(現:移動回遊ver/一部更新を停止中)。今回3要素を加えた上で、さらに2022年12月にむけてマップ機能の更なる拡充・バージョンアップを行う予定です。
https://ohmymap-info.tokyo-omy-w.jp/

  • ユーザーフレンドリーな情報として拡充される3つの情報

①   移動回遊のバリアフリー
大丸有エリアを移動する人々のうち、約1%の方が移動困難な状態(※)と想定され、さらにベビーカー等により段差や傾斜に注意が必要な方もいます。このような人々の移動や回遊を支援するべく、東京都オープンデータを活用しバリアフリー法第17条に基づく認定を取得した建築物を表示し、写真で段差がある場所等の情報を確認できるようにします。また、株式会社バカン(VACAN)のセンサーを新規に丸ビル・新丸ビル・丸の内オアゾに設置し、エリア内既設センサーとあわせて5箇所の地下1階「身障者用トイレの満空情報」をリアルタイムに表示します。他にも、Wi-Fiや授乳室等の便利な情報についても表示します。
平成30年東京都市圏パーソントリップ調査における発生量・集中量について、東京都千代田区大手町・丸の内の小ゾーンに対して、外出に関する身体的な困難さ5区分のうち「多少困難はあるが一人で外出できる」「一部で介助者が必要」「常に介助者が必要」と答えた人の割合。(平成30年東京都市圏パーソントリップ調査)

➁   地下
大丸有エリアの地下マップについて、株式会社ゼンリンのデータを活用しながら、エリア全体をデジタルマップとして拡張させ公開します。これまでもチラシやPDFを通じた地図情報の提供は行われていましたが、空間位置情報がなく、「現在位置」とあわせて確認することや、マップの拡大や縮小を手軽に行うことはできませんでした。今回の地下を含むバージョンでは、雨の日でも濡れないルートをマップ上で認識できます。また、地下から地上への出口(特に移動回遊のバリアフリーの観点で、地上にあがるエレベーター)を視覚的に強調し、出入り口が直感的にわかる工夫をするなど、空間位置情報を最適な形で提供します。エリア内に多数ある駅改札や地下街へのアクセスも容易になります。

➂   防災
地下を含む大丸有エリアのデジタルマップによって、地下と地上の移動が分かりやすくなり、災害避難時の参考情報として活用いただけます。また、災害時退避場所などの情報を表示し、東京駅前ライブカメラの映像を確認できる機能なども備わっています。今後は、官民連携で実証実験している災害ダッシュボード(※)との連携により、リアルタイムな災害時情報提供へのアクセスポイントとしての活用も予定しています。

※災害ダッシュボードとは:三菱地所が実証実験を進める、災害対策機関での情報共有や帰宅困難者向けの情報ハブ機能(最新のリリース(2022年2月15日)https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec220215_saigaidashboard.pdf

                      アプリ画面イメージ
アプリ画面イメージ※マップ内に新たに表示される内容例

                      
駅や改札・ビル名・商業施設や街区名・エスカレーター・エレベーター・階段・スロープ・地上出入口番号
バリアフリー法第17条認定建築物・バリアフリー関連施設情報・通行にあたり注意が必要な場所(傾斜となっている場所や段差しかなく通りずらい場所等を現地確認してピックアップ)・トイレ情報
コンビニ・郵便局・交番・消防署・観光案内所・公衆電話・公衆Wi-Fi・座れる休憩場所・礼拝スペース・千代田区指定災害時退避場所

  • アプリ概要

【名称】Oh MY Map!
【提供期間】2022年9月1日(木)~(効果検証の上、継続を検討予定)
【価格】無料
【配信先】App Store、Google Play
【推奨環境】iOS 14.1以降、Android 9.0以降
【提供主体】一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会/株式会社NTTデータ/株式会社ゼンリン

  • システム全体像

 本システムでは、大丸有エリアデータを取得・管理・連携する「大丸有版都市OS」に、デジタルツイン機能として位置情報サービス基盤の機能を拡張することで、エリア固有の特徴的な情報(エリア固有POI)とゼンリン地図データを連携・統合し、一元的な表示を実現しています。
 大丸有版都市 OS とは、大丸有スマートシティの取り組みにおいて、NTTデータのSocietyOSⓇにより実装しているデータ利活用を支える基盤システムで、2020 年より提供しています。

                       システム全体図                       システム全体図

  • 企業・組織間の連携
  • 実行背景

大丸有スマートシティ推進コンソーシアム(千代田区・東京都・大丸有まちづくり協議会)は、2020 年 3 月に策定した 「大丸有スマートシティビジョン・実行計画」に続き、「大丸有スマートシティ実行計画 詳細版ver2.0」を本年5月に策定しました(URL:https://www.tokyo-omy-w.jp/)。当地区では、大丸有地区の「まちづくりガイドライン」に示された「まちづくりの目標像」を実現するために、ビジョンオリエンテッドのスマートシティ化を掲げています。スマートフォンやPCを通じた価値創造や行動変容(都市機能のアップデート)と、リアル空間の新技術活用による景色や体験のブラッシュアップ(都市空間のリデザイン)を推進しています。エリアマネジメント組織ならではのデータ取得・連携、データ利活用の検討を通じ、エリアマネジメントのデジタルトランスフォーメーションを起こし、まちの価値向上を目指します。

  • *¹大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体について

 大手町・丸の内・有楽町地区は、公民協調によるサステイナブル・ディベロップメントを通じて、約120haのまち全域で「新しい価値」「魅力と賑わい」の創造に取り組んでいます。
 大丸有まちづくり協議会を中心に公民でまちの将来像を合意し、リガーレが賑わいや都市観光を促進、エコッツェリア 協会が社会課題の解決や企業連携によるビジネス創発を具体化しています。

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