エリマネこ

まちを、エリアを楽しくするお役立ちメディア

猫の視点からまちづくり事例紹介(猫に優しいまちは良いまちに違いニャい)

今年の猫の日は、2022年2月22日と2が6つ繰り返しあることから、1222年の鎌倉時代以来800年ぶりで、巷では「スーパー猫の日」と呼ばれてるそうです。そんな珍しい日にちなみ、エリマネこも便乗して、猫とまちづくりに関する記事をアップしました。

さて、エリマネこは2020年に、サイト名・ロゴをリニューアルしてから早くも2年が経過し、“まちネコ”になって、まちを、生活を、豊かにするヒントをお届けしています。(参照:エリマネこプレスリリース
エリマネこのABOUTページにも掲載していますが、『猫は快適さの鑑定士である』と言われるように、ネコは素敵な場所を上手に見つけます。まちネコを追いかけていけば、きっとまちの知らない魅力や、その磨き方が見つかるはずです。

そんなエリマネこにまちネコらしいキャッチコピーをつくりました。
「我輩はネコである。住むまちはまだない。個性があって賑わうまちは、きっと良いまちに違いニャい。そんな場所を求めて今日もまちを歩く」

そんなわけで、まちと猫の視点で、まちづくりや都市、不動産に関する事例をまとめてみました。素敵な取り組みをされている事例が多く、猫に優しいまちは良いまちに違いニャいんでしょうね。個性的な取り組みが多く、実際に現地に訪れたくなりました。

今回は話題なものから、過去実施されたものなど、幅広くご紹介しますので、好きな取り組みを発見しましたら、SNSでつぶやいてみてください!猫好きな方、エリマネこTwitter(@ErimaneC)もぜひフォローしてみてください(既に終了している活動やイベントがありますが、詳細はご自身にて調べてみてください)

余談ですが、猫の日は日本だけでなく、世界中で記念日があるようで、改めて世界的に愛されている動物なんですね。

猫の日(ねこのひ)は日本の猫の日実行委員会が1987年に制定した記念日であり、2月22日に定められている。
猫の日は世界各国で制定されており、ヨーロッパの多くの国がWorld Cat Dayとしてる日は2月17日、ロシアは3月1日、アメリカ合衆国は10月29日である。このほか、動物愛護団体の国際動物福祉基金(英語版)が2002年(平成14年)に決めた、International Cat Day (World Cat Day) が8月8日となっている。(引用:WIKIPEDIA

【猫がまちの風景に登場、猫にまつわる情報発信】

全国交通にゃん全運動2022(イエローハット)
幸福の招き猫ラッピング電車(東急電鉄)
新宿のビルの屋上に巨大猫が出現!3D屋外広告(クロススペース)

ネットニュースでも話題になった、ビルの屋上に突如現れたリアルな3D巨大猫は、時報とともに現れたり、広告のひとつとして商品を宣伝しています。上記3つの事例の共通点としては、単なる企業PRや宣伝として利用されるのではなく、エリアを意識した発信の意図があり、まちの魅力を高めようとする背景を感じられました。例えばイエローハットの猫の交通安全キャンペーンは、渋谷キャットストリートに設置されており、発信するエリアによっても話題性が異なってきそうですね。

【猫のようにまちを歩き、まちを周遊するイベント】

池袋キャッツフェスタ2018
湯島ねこまつり
たまたま多摩っぷでお馴染みの「たまたま多摩ちゃん」が逃げ出した!?「たまたま多摩ちゃんをさがせ!」Twitterキャンペーン開催

「多摩=(猫の) たま」をモチーフとし、「“たまたま”手に取って、“たまたま”見つける、川崎市多摩区の魅力」をコンセプトとした、多摩区周遊マップ「たまたま多摩っぷ」は、一見ダジャレの連続のように見えて、しっかりとストーリーづくりをされているところに魅力を感じます。

まちを周遊するコンテンツは大小様々ありますが、人を歩かせるだけのハードルを下げられるか、ストーリーづくりが鍵となるのかもしれません。

【地域のアイデアで猫を救う、条例で猫を守る】

こにゃん市事業開発プロジェクト(滋賀県湖南市)
SAVE THE CAT HIDA(岐阜県飛騨市)
人と猫とのハーモニーが聴こえる街「神戸市」(兵庫県神戸市)

日本一猫に優しい町を目指している飛騨市では、保護猫事業を通じてさまざまな地域課題を解決していくために、猫の学校や空き家の活用など官民それぞれの強みを生かして、猫の社会課題へとアプローチする点が面白い取り組みだと思いました。

一方、神戸市では、人と猫が共生する社会を実現するため、条例をスタートさせ、ガイドラインを策定しています。 地域によってアプローチが異なりますが、猫に優しいまちは人にも優しく、こういった本気度が伝わって、エリアへの愛着にも繋がるのではないかと思います。

【世界のユニークな猫活動】

地元と世界の観客が一緒につくるベルギー・イーペルの奇祭「猫祭り」(ベルギー・イーペル)
Shop Cats of New York(アメリカ・ニューヨーク)
空のペットボトルを入れると地域動物の餌が出てくるマシーン。町ぐるみで動物との共生目指す(トルコ・イスタンブール)

冒頭、世界の猫の日についても触れましたが、外国の取り組みはユニークなものがあります。
トルコのイスタンブール以外の都市やイタリア、ギリシャ、ロシア、ブラジルなど他国にも設置されているようですが、環境保護と動物支援を同時に取り組む運動にはとても社会的な意義を感じます。
マシーンが自治体の負担になることはなく、維持費や餌代などは回収したペットボトルを現金化して賄っているとのことなので、サスティナブルな目線でこのような取り組みが増えていくと良いですね。

【猫の視座、生態、猫の視点から都市を見る】

新しい公共性をつくるための猫の5原則(隈研吾展)
ネコの視点から都市を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則(Takram)》
【総集編】今だからこそ振り返りたい!「カメネコ」半年間の“癒やしの軌跡”(カメイドタートルズ)

エリマネこでも様々な視点からまちの魅力とその磨き方をお届けしていますが、カメイドタートルズでは、カメネコシリーズを通して身近な亀戸の暖かさを表現し、エリアの良さを引き出しています。猫とまちは、親和性が高くコンテンツづくりにも相性がよいのではないでしょうか。

また、建築家・隈研吾氏による展示やリサーチプロジェクトでは、人間のつくった様々な制約に囚われないネコの縦横無尽な行動パターンが新しい発見に繋がったり、ネコの視点に立ってみることで、新しい都市や公共性のあり方が見えてくると謳っています。猫から学ぶことはたくさんありそうです。

【不動産や建築から猫との共生を考える】

賃貸住宅&レンタルスペース&コワーキングスペース「サンチャコ」(シナモンチャイ)
旅館の中庭にJR貨物のコンテナを2つ並べた猫シェルター「猫庭」(てしま旅館)
廃校を再活用した保護猫施設・岡山県「ティアハイム小学校」(一般社団法人ティアハイム小学校)

これまでは、あくまで猫をテーマにした事例を紹介していましたが、上記については保護猫を実際に飼育し、猫が好きな方との保護猫譲渡会を行っています。例えば、東京都世田谷にあるサンチャコは、賃貸住宅に別の機能のスペースを加え、複合的な設計を施されていますが、コンセプトの中心に猫を置き、猫の幸せが人の幸せや地域の幸せになるような仕掛けや取組みを広めていく目的でつくられています。個人の努力ではなく、地域全体を巻き込もうとしているシェアリングネコノミーといったエコシステムは地域と地域を繋ぐ取り組みの参考になるでしょう。
猫が別のものに置き換わったりすることもあると思いますが、シンボル的なものを中心とした建築、不動産の取り組みは、今後も広がりを見せていくのではないでしょうか。)

【おまけ:猫そのものを扱った事例ではありませんが、猫をモチーフとしたオブジェ、活動、取り組み】

どれも素晴らしい取り組みですので、また次回、機会がありましたらご紹介したいです。
原宿キャットストリートに期間限定で設置された猫柄のストリートピアノ(渋谷ズンチャカ)
キャットストリートで清掃活動を行い、まちをきれいにする団体(原宿キャットストリート CATs)
東京都青梅市にある東京唯一の木造建築による映画館(シネマネコ)

長々と事例を紹介しましたが、最後までご覧いただきましてありがとうございます。
好きな取り組みは見つかりましたか?ぜひ良かった取り組みをSNSでつぶやいてみてください!
猫の日に限らず、エリマネこの記事も引き続きお楽しみください!

(ちなみにエリマネこTwitterは、オリジナル記事に限らず、まちづくりを切り口としたニュースやイベントをリツイートしたり、編集部のまち偏愛についてゆる~~く、つぶやいていますので、よかったらフォローお待ちしております🐾)

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