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白馬岩岳エリア、産官協働による眺望を活かした地域再生が評価されて「第6回美し国づくり大賞」を受賞

 株式会社岩岳リゾート(本社:⻑野県北安曇郡白馬村、代表取締役社長:和田寛、以下「岩岳リゾート」)が運営する絶景テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」はこの度、「第6回美し国づくり大賞」の大賞を受賞いたしました。白馬岩岳マウンテンリゾートを構成する主要団体が応募団体となり、白馬岩岳エリアの地域活性化に向けたマスタープランの策定と、その象徴としての「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」の建設およびベースタウンである新田地区・切久保地区の街並み整備・活性化の取り組みを応募し、評価されました。

 「美し国(うましくに)づくり大賞」は、世界に誇れる「快適さ、美しさ」(Amenity)、日本の「国土の景観の多様性」(Landscape diversity)の実現を目的として、土木・建築・都市計画・造園・環境など幅広い分野の産官学が参加している、特定非営利活動法人美し国づくり協会(理事長:進士五十八)によって運営されています。大賞および特別賞は、協会会員からなる審査委員会の投票によって決まります。

 6回目の開催となった2020年度は、景観法制定から15周年を迎え、「景観を楽しむ ―ゆとりと潤い豊かな視点場づくり―」をテーマに、全国の産官から6件のエントリーがありました。

 白馬岩岳エリアの取り組みは、絶景テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」における白馬三山の眺望を最大限引き出すように緻密に計算された設計デザインや、自然をゆっくり眺める視点場づくりの演出、さらに歴史的街並みを残しつつ新たな息吹を吹き込んだ伝統と現代の融合、地元住民や事業者を巻き込むことで生まれた郷土愛に支えられた協働と行動力が高く評価され、大賞に選ばれました。受賞者によるWEB講演会は、11月18日(水)14時より開催予定です。

NPO法人 美し国づくり協会:http://www.umashi-kuni.com/

オールシーズン型マウンテンリゾートを目指す白馬エリアの歩み

 1990年代はじめをピークに国内のスキー市場が縮小する中、白馬岩岳においても過去20年間でスキー場来場者数は3分の1程度まで落ち込み、宿泊施設も老朽化が進んで地域再生が強く求められる状況でした。

 こうした流れに危機感を募らせて、2017年に白馬観光開発株式会社(組織再編により、株式会社岩岳リゾートが事業承継)、白馬岩岳観光協会、新田地区・切久保地区の両旅館組合、行政区等から選定したメンバーが中心となって、世界に誇れる“オールシーズン・マウンテンリゾート”の実現を掲げて「白馬岩岳マスタープラン」を策定。

 本マスタープランでは、スキー場内のリニューアルやグリーンシーズンの魅力増強策といった山頂での取り組みから、落ち着きのある古き良き日本の風景を味わえる山麓のベースタウンづくりに向けて、地域一体となって宿泊事業者の経営体力の強化や外部資本も活用した施設のリニューアルと街並み整備などが計画されています。

白馬岩岳のシンボル「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」

 2018年10月、課題の1つであったグリーンシーズン誘客の核として、白馬岩岳最大の資源である“白馬三山の眺望”を活かした展望テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」を開業。ゴンドラで1,289mの山頂に降り立ち、ブナの森からアプローチする同テラスは道中の視野を遮る廊下の効果で、視界の先に大パノラマの北アルプスが広がる設計です。さらに、白馬岳にまっすぐ伸びるような回廊はまるで空中に歩みを進められるようだと話題に。ニューヨーク発祥の人気ベーカリー「THE CITY BAKERY」を併設したことで、絶景を前にパンやコーヒーを楽しめると人気を博し、グリーンシーズンの来場者数は2年で4倍以上(2017年:約3万人、2019年:約13万人)と大幅に増加しました。

 翌2019年にはかつて、ゆり園だった山頂エリアを展望芝生広場にリニューアルし、「Iwatake Green Park」としてオープン。遊歩道の整備やバギークルーズなどのアトラクションの充実も図り、景観の良化が進んでいます。

 さらに2020年、雄大な北アルプスに飛びこむような感覚を楽しめる絶景大型ブランコ「ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争」を新設。“まるでアニメの世界に入り込んだような体験ができる”としてSNSで話題を集め、若い世代の来場につながるといった変化を遂げています。

  白馬岩岳マウンテンリゾートは、2020年12月18日から2021年3月28日まで冬季営業を予定しており、今シーズンより観光でご利用のお客様に限り、ペットと一緒に白銀の世界をお楽しみいただけるよう山頂へのアクセスを開放いたします。(ペットとのウィンタースポーツの滑走はできません)

歴史的景観を守りつつ、エリア全体をトータルデザイン


 ベースタウンである新田地区・切久保地区は、桜並木沿いのせせらぎ(農業用水)や水車小屋、白馬エリア最古の神社である切久保諏訪神社など、旧「塩の道」の街道沿いの宿場町として栄え、また新田の開発に伴い発展してきた農村集落としての景観資源を有するエリアです。

 2018年、本エリアの街並み活性化を目的に白馬観光開発と白馬岩岳観光協会、外部投資家が連携して新会社「自然と伝統の融合した白馬岩岳の街並み活性化株式会社」を設立。老朽化や高齢化、後継者問題などによって廃業した宿泊施設など既存の建屋をリノベーションし、なおかつ既存オーナーが街の中に住み続けながら新たなる働き口も創出しています。

 同年12月、白馬村が所有する歴史的古民家「庄屋丸八」をハブに、2020年9月までに6棟のリノベーションを実行。自然資源と伝統的景観を守りつつ、外観上の統一を図り、街全体を一体的なリゾートとして再生を進めています。宿泊施設に加えて、レストランや売店の商業施設を備え、訪問客が着実に増加しています。

 また2019年秋から本エリアのライトアップを開始し、せせらぎや水車、サクラ・アジサイ並木、切久保諏訪神社など伝統的な風景が、四季を問わず、昼間ののどかな風景とは異なる幻想的な姿となって訪問客を魅了します。

 岩岳リゾートでは、今後も美しい白馬の自然を体感いただけるよう眺望を活かした施設の設置や、地元住民や事業者のニーズに応えつつ、時には地域外の力も借りながら灯が灯る街並みの実現に尽力してまいります。

【会社概要】
会社名:株式会社岩岳リゾート  IWATAKE RESORT Co.,Ltd.
代表:代表取締役社長 和田 寛
住所:〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村大字北城6329-1
設立:1985年(昭和60年)8月8日
事業内容:スキー場一般(索道事業・飲食業)
URL:https://iwatake-mountain-resort.com/

【岩岳リゾートのSDGsの取り組み】

スキー場事業は「雪」と「山」という大自然の恵みをお客様に味わっていただくことで成立しています。しかし、近年の地球規模での気候変動の影響で、世界で最も豊富な降雪量を誇るエリアの一つである白馬においても小雪による影響が出始めています。こうした中、岩岳リゾートは今後の事業運営において、「持続可能な開発目標」(SDGs)に賛同し、スキー場運営を通してより良い自然環境を作り出すことに貢献いたします。具体的な取り組みについてはHP(https://iwatake-mountain-resort.com/green/sustainable)をご参照ください。また、この取組の推進に当たっては、Protect Our Winters Japan (POW Japan) と効果的な連携をしてまいります。

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