緑豊かな街並みと美しい川が流れる埼玉県吉川市の公園。都市の大動脈とその高架下がアーバンな雰囲気を漂わす東京都江戸川区の遊園。バスケットボールコートがそれぞれ地域性を生かしたアートコートへと見事に再生。
公園やプレイグラウンドをアートでリノベーションする一般社団法人「go parkey」(所在地:東京都品川区)が、2023年度に手がけた2つのアートコートがオープンしました。制作中、何度もやって来て完成を待ちに待っていてくれたキッズやコミュニティの人々へ、美しく生まれ変わった公園としてお返しすることができました。環境や雰囲気の異なる2つのコートは、それぞれの世界観を活かしてくれるアーティストを起用。レディ・ガガの履く「ヒールレスシューズ」の作者としても知られ、作品はメトロポリタン美術館などに収蔵されているアーティスト舘鼻則孝氏。彼の描き下ろし作品がフルコートになった埼玉県吉川市アクアパークは、光と色彩に溢れた美しい場所になりました。国内外でミューラルアートを幅広く手がけるアーティストIMAONE氏。彼が描くキャラクターのモノグラムがハーフコートになった東京都江戸川区松本第二児童遊園は、都会的かつストリートカルチャーを楽しく共有していく場所になりました。老朽化が進み、安全面だけでなく環境面でも改善が必要な公園が増えている今、さらなるリノベーション・プロジェクトを推進していきたいと思います。
昨年度の活動実績から、世界最大のスポーツ・サーフェイスメーカーSport Groupより、『プロジェクト・オブ・ジ・イヤー』を受賞したgo parkeyが本年度手がけた2つのアートコートがオープンしました。立ち上げからまだ2年弱ではありますが、通算5つとなるリノベーションとプロジェクトの成功です。当初からの理念である、プロジェクトの施工品質、サステナビリティーとイノベーションとクリエイティビティ(持続可能性への取り組みと同時に革新的で創作性に富んだ取り組み)、プロジェクトの意義(プロジェクトに関連する環境の独自性、例えばプロジェクトが実施される地域において初の試みなど)といったストーリーを大切にしています。先日オープンしたコートは、それを象徴するもので、色彩や芸術が人に良い影響をもたらすことを実証してくれています。オープンから数日経ちますが、すでに多くの子どもたちが楽しくプレーしています。そこで様々な会話やバスケとアートを通じたコミュニケーションが生まれ、地域文化のベースになっていきます。同時に、プレーヤーの足腰の負担にならないグリップ力やクッション性にも優れた塗料コーティングの良さも実感してくれることでしょう。誰もが遊べるプレイグラウンドであるアートコートにぜひ一度、行ってみてください。
アクアパークについて
調整池として水害から地域を守る役目も果たす公園です。バスケットコートの他に多目的広場兼野外ステージとスケートボード・セクションも併設しています。2023年10月14日より、アートコートとしてバスケットコートが生まれ変わりました。アートコートで数多くのプレイグラウンドを蘇らせてきたアメリカのプロジェクトチーム『PROJECT BACKBOARD』と、アートコートの世界的なアワードを受賞した日本のプロジェクトチーム『go parkey』がタッグを組んで手がけたリノベーション・アートコートです。原画を担当したのは、世界的に知られるアーティスト、館鼻則孝氏。なまずをシンボルにした美しい川の街、吉川市のイメージをリンクさせたアートワークになっています。オープンデーには、市長をはじめとして地元キッズや学生を招いて、クリニックやピックアップゲームを行いました。
【アクアパーク】
〒3420061 埼玉県吉川市中央3-6
松本第二児童遊園について
高架に届くようにフェンスが張り巡らされた公園です。都会ならではの煩雑な交通事情において、安心してボール遊びができます。2023年11月11日より、 ユニークなキャラクターたちに彩られた楽しいアートコートになってリニューアルオープンしました。プロジェクトチーム『go parkey』にとって、通算5つめとなるリノベーションです。原画を担当したのは、国内外で数多くのミューラル・アートを手がけてきたIMAONE(イマワン)。作風はとにかく丁寧で、丹念に線を引き、色使いについては現場環境にリンクさせて調和のとれたものをつくり出しました。コミカルなキャラクターは子どもたちに人気があります。オープニングデーには、ハーフコートならではの遊び方をテーマにしたキッズクリニックを行ったり、今回のモチーフとなったキャラクターのお面をかぶったり風船を膨らませたりして、キッズ向けのブロックパーティを開催しました。
【松本第二児童遊園】
〒1330043 東京都江戸川区松本1-38-1
go parkeyについて
「go parkey」は、公園のバスケットコートのリノベーション活動を通じて、国内外により安全で綺麗な公園や地域交流の場をつくり、スポーツ文化の普及を目指す団体です。「go parkey」が修復するバスケットコートは、アーティストがデザインし、地元の人々と共につくり上げるアートコートです。美術館レベルのコートのアート性が子どもたちの創作意欲をかきき立てると同時に、その地域だけのオリジナルコートになっていく。さらには、その場所を大切にケアし続けることによってできる繋がりは、世界中の人々と交流する場となり、絆をもたらしています。「go parkey」は多くの方々に支えられながら、日本でのプロジェクトを中心にその活動の幅を広げています。HP:www.goparkey.com
[go parkey 2022 RECAP: https://youtu.be/ttUsq-sr3h8]
公園バスケについて
競技人口からみても、実は学生の人気スポーツNo.1はバスケでした。その後Bリーグの各プロチームが専用スタジアムをつくるようになりました。それによって、バスケを観戦するという文化が広まってきています。世界最高峰のプロリーグNBAでは八村塁選手や渡邊雄太選手が活躍し、確実にバスケファンが増えています。ただし、日本のバスケは体育館がメインのために、放課後や部活動を引退した後にプレーする場所、チームに所属してない人が自由にプレーする場所が限られてしまっているのが残念でした。そこで、フープ(バスケットゴール)がある公共施設や公園が注目されています。公園バスケから生まれた3×3(スリー・エックス・スリー)もオリンピックの正式競技になりました。そんな公園バスケをさらに安心して楽しめるように、その場が地域の大切な場所になるように、「go parkey」は路面を整備したりアートを描くことによって、その価値を上げて社会に広めていきたいと考えています。
[go parkey RECAP Hamcho Park: https://youtu.be/UgPEeNXgFZ8]
[↑ go parkey instagram – please follow us! https://www.instagram.com/go_parkey/]
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