エリマネこ

まちを、エリアを楽しくするお役立ちメディア

【星野リゾート×まちの研究所 協働で旅先での学びの環境を創造】

「星野リゾート リゾナーレ大阪」にて2022年12月16日よりアトリエの運営を開始します

まちの研究所株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:松本理寿輝) は、星野リゾート(所在地:長野県軽井沢町 代表:星野佳路) と協働で、子どもたちの旅先での学びの環境を創出する挑戦をしています。2022年12月16日、「創造力を遊びこむ」をコンセプトとして開業する「星野リゾート リゾナーレ大阪(ハイアット リージェンシー 大阪内)」に、創造的思考を育む日本最大級のアトリエを開業します。 

まちの研究所はこれまで、保育園・子育て支援センターの運営、子育て・保育・教育分野における新規事業やコンサルティング業務等の事業を通じて、新たな価値創造を行っています。また、姉妹会社のナチュラルスマイルジャパン株式会社では、認可保育所「まちの保育園」3園、認定こども園「まちのこども園」2園を運営。子どもたちの学びのフィールドをまち全体、社会全体に見て、コミュニティを子どもたちの主体的・対話的な学びにいかす「子ども主体のまちぐるみの保育」を理念に実践を重ねています。

いま、教育の重心は、「教える」から「学ぶ」に移ってきています。かつて「教える」が教育の中心にあったとき、極端に言えば、「学び手」の興味等と、深い関連なしに教育を行うこともできました。しかし、「学び手」が真に主導になるとき、「学び手」の興味や特性、これまでの経験等と、無関係に「学び」の充実は考えられません。私たちの狙いは、学びの未来を考えたときに、こういった旅先での子どもの経験を「学び手」主導の学びに生かす仕組みを創り上げることです。

旅には「幸福な偶然との出会い」はつきものです。日常では出会いにくかった人、モノ、コト、さらには、文化、歴史・伝統、自然、技術・ものづくりなどとの出会いは、子どもたちの好奇心やセンスオブワンダーを刺激します。子どもの興味を育て、子どもたちを自らの動機により探究に誘うでしょう。リゾナーレ大阪での子どもたちの出会いや経験を、子どもの学びや次に繋がる価値ある機会へと繋げ、子どもの「学び」のダイナミズムの創出を目指します。

  • 創造的思考を育む、日本最大級の「アトリエ」

大阪湾を一望できるホテルの最上階28階に、日本最大級(約470平米)のアトリエがあります。物流拠点である大阪南港をテーマにカラフルなパレットを積み重ねたリズムのある楽しく洗練された空間が特徴です。ここでは、用意された沢山の素材(マテリアル)を見つめたり、丁寧に関わったりしながら、そのモノが持つアイデンティティを知る時間を過ごせます。この時間を通して、自分の気になるものを選択し、工夫して考える、モノとモノの関係性から新しい遊びを発見していきます。このような主体的な行為が未来の可能性を生み出す「学び」の始まりだと、考えています。なお、アトリエ内は「興味」「探索」「表現」の3つのエリアがあり、それぞれで選択や探究をしていける造りになっています。
(営業時間:9:00~12:00、13:00~18:00)

  • 【地域との繋りを感(興味エリア)】

アトリエの入り口には、「モノ」や「コト」に興味を持つきっかけとなるギャラリーがあり、地域との繋がりを感じることができます。リゾナーレ大阪が位置する南港は、さまざまな自然物や技術、人があつまり力を合わせてできた地です。ここから「あつまる」をテーマに、歯車やさまざまな形状の木材、きらきら光るアクリルなどを展示。ここに展示されている素材は全て、地域でモノづくりに関わるみなさまに提供していただきました。ここでの出会いを通して、じっくりとモノと向き合う時間を通して自身の自分の好きに気づけるきっかけにしてもらいたいという思いが詰まっています。また、埋立地の南港をイメージしてカラフルな糸が並ぶインスタレーションは、子どもたちが糸を積み重ねたり、転がしたり、埋立地を自由に開拓・構築できます。

  • 【自分の気になるを見つける(探索エリア)】

・さまざまなモノの色味や質感を感じる

「色彩」をテーマに素材が集まるエリアには、ベンガラ(*1)染めの布や四季によって色が変化する葉など、工業製品や自然物が装飾されています。柔らかいもの、かたいものなどの感触、色のグラデーションや、窓からの光に透過して見え方が変わる色合いとの出会いを通して、色彩感覚・質感を探究していきます。手を使って組み合わせていくことで色や質感・形などを感じ取り、楽しみながら構成表現にふれられる体験です。
*1べンガラは土から取れる成分(酸化鉄)で紅殻、弁柄とも呼ばれ、語源はインどのべンガル地方より伝来したことからそう呼ばれています。
(参考:http://www.kosyokunobi.com/benigara%20guide/benigara.html)

・道具との出会い

「描く」を通して、専門家が使用する絵具や筆など、画材と出会えるエリアもあります。色相の幅を感じられるよう、絵具の緑でも淡い色から濃い色、筆も細いものや太いもの、美しく並べられた画材から好きな道具を選べます。また、何をキャンバスとして表現するかも自由。画用紙はもちろん、窓、床に広がる大きな用紙など好きな素材に自由に選択できます。この体験を通し、お気に入りの表現を探索していきます。

・全身を使って造形する

粘土や砂にふれて、手でこねたり、粘土に足跡をつけてみたり全身で体験。粘土は、陶芸粘土としても使用されるものを全4種類用意しました。それぞれ色や質感が異なり、好奇心をそそります。ゼロから何かをつくったり、こわしてやり直したりを繰り返すことで探究心を深めていきます。また、下から光を照らすライトテーブルの上に広がる砂では、まるで砂のキャンバスに光で画を描くような感覚を楽しめます。

・光と影を知る

スクリーンに見立てた白い布や壁に、プロジェクターでマテリアル(素材)を投影できるエリアを設けました。素材を映すことで、色が透き通って見えたり、一つのモノでも見え方が変わったり、光と影の性質を感じることができます。また、アトリエ内にあるライトテーブルに光を通すモノ、通さないモノを組み合わせて置き、創造力を膨らます体験も楽しめます。

・面白いマテリアルや道具が集まるマテリアルライブラリー

さまざまな専門家に紹介していただいた自然物、工業製品、工芸品など、暮らしの中の身近なマテリアルが集まり、多様な表現素材と出会えるライブラリーです。「探究の棚」と呼ばれるこの棚には、「魚・海」「虫・昆虫」「地学・石」「工芸」「工業」関係性を持つ5つのテーマに沿ったマテリアルや道具が集まり、子どもたちの興味・好奇心をかき立てます。

  • 【表現を深める(表現エリア)】

探究のパートナーである芸術の専門家「アトリエリスタ」との対話を通して、創造力を引き出し、自分の表現を深めるプロジェクトに参加します。空間、構造、視覚など、テーマへのアプローチはさまざま。子どもたちだけで参加するものや、みんなで大きな作品づくりに挑戦するものなど、さまざまな体験が用意されています。決められたものを作るのではなく、自分の主体的な興味や問いを広げ、表現を深めていきます。楽しみながら自分自身と向き合い、共に学ぶことができる活動です。また、プロジェクト終了後にはご家族も一緒に振り返りを行います。

■ 施設概要
*アトリエの利用は、同ホテルに滞在される方が対象になります
施設名:星野リゾート リゾナーレ大阪(ハイアット リージェンシー 大阪内)
所在地 : 〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北1-13-11
施設構成 : 客室(コンセプトルーム有り)、アトリエ
客室数 : 64室
開業日 : 2022 年 12 月 16 日
URL : https://risonare.com/osaka/

  • コラボレーター

伊藤史子(アトリエデザイン監修)
デザイナー・アトリエリスタ

東京藝術大学デザイン科卒業、同大学院修了。オランダのデザインアカデミー・アイントホーヘン、スイスのアート&デザイン大学ECALで、デザインリサーチやコンセプチュアルデザインの視点を深める。場のリサーチやプロセスの分析によって、未来の新しい可能性と、土地やそこに生活するひとが持っている価値を拾い上げる、クリエイティブな場や活動のデザインを得意とする。オランダとイタリアのレッジョ・エミリア市における作品展示や、保育施設でのアトリエリスタ、東京藝術大学美術学部特任助手Museum Start あいうえのアトリエリスタ、慶應義塾幼稚舎造形科教諭を経て、現在、デザインと保育・教育の現場で多岐にわたる活動を行っている。まちのこども園アトリエリスタ。
http://fumikoito.com

力石咲(興味エリアギャラリーインスタレーション)
美術家。1982年埼玉生まれ。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科卒業。
編む、解くという行為によって一本の糸が変容していく編み物の特性を、人生や自然現象、物事の成り立ちなどと重ね合わせながら制作している。近年の展示に「MIND TRAIL 奥大和 心の中の美術館」(2020年,2021年,2022年、奈良県奥大和エリア)など。現在「道後オンセナート2022」(愛媛県道後温泉地区)、宇都宮美術館開館25周年記念全館コレクション展「これらの時間についての夢」(宇都宮美術館)にて展示中。2023年1月〜3月「アーティスト・イン・ミュージアム Vol.13 力石咲」(岐阜県美術館)開催予定。http://www.muknit.com/

阿部光葉(興味エリアギャラリーキュレーション、アトリエ視点からの空間デザインサポート)
東京とバリ島に拠点を持つ建築デザイン事務所“suha”代表。インドネシアバンドン工科大学大学院留学を経て、東京工業大学大学院卒業。国内外の自然素材やリサイクル新素材をなどのサスティナブルマテリアルを中心とした、生命力ある建築・プロダクトデザインを行う。
https://www.suha.info/

  • まちの研究所株式会社について

姉妹会社ナチュラルスマイルジャパン株式会社「まちの保育園・こども園」の運営で積み重ねてきた知見をいかし、「こども・保育・教育領域」と「コミュニティづくり、まちづくり領域」の融合から、新たな価値創造を行う。大学等研究機関、国内外の教育機関、クリエイティブチーム、科学者、企業等とのネットワークを持ち、教育・子育てを通した社会づくり、学びの環境づくりを事業する。

代表者 : 代表取締役 松本 理寿輝
所在地 :東京都渋谷区渋谷1-23-21 co-lab渋谷キャスト
設立 : 2015年3月
URL : https://machiken.jp

この記事の詳細はこちら

最新の記事をメルマガ配信中(不定期)

Twitter

情報登録を受付中!

Return Top