忠犬ハチ公生誕の地・秋田県大館市へ活躍の場を移し、さらなる観光客の誘致へ
このたび、渋谷区が所有し、渋谷区観光協会が渋谷駅前で運営しているハチ公前広場「青ガエル観光案内所」を2020年6月上旬に秋田県大館市への移設に向けて両市区が動き出すことが決まり、2月9日大館市にて記者発表会を開催いたしました。
100年に一度と言われる大規模再開発により、大きな変化を迎えている渋谷。2006年より渋谷の街を見守ってきた「青ガエル」の今後の活用が模索されてきたなか、忠犬ハチ公を縁として交流を続ける大館市に誕生した「秋田犬の里」を、あらたな活躍の場とし、両市区の親交の象徴として活用を目指します。
移設後は渋谷区、大館市の交流のモニュメントとして、交流のきっかけとなった忠犬ハチ公を中心に渋谷と大館の歴史変遷を展示しながら、座席シートを施設来場者の休憩場所として開放する予定です。
渋谷区では、忠犬ハチ公像と共に渋谷の象徴となっている「青ガエル」移設により、大館市との繋がりを強化し、同市の忠犬ハチ公のふる里としての知名度を高めるとともに、さらなる観光客の誘致に繋がることを期待しています。
【ハチ公前広場「青ガエル観光案内所」移設概要】
■予定設置場所: 秋田県大館市 秋田県大館市御成町1丁目13番地1号
大館市観光交流施設「秋田犬の里」の芝生広場・南側
■今後のスケジュール(予定)
・2020年5月下旬~6月上旬 ハチ公前広場から搬出・運搬・移転作業実施
・2020年7月 大館市による供用開始
写真)「復元された旧5000系車両」撮影年:1993年、提供:東急株式会社、撮影者:阿部龍浩
写真)2月9日(日)青ガエルプロジェクト、渋谷区・大館市 共同発表記者会見の様子
【ハチ公前広場「青ガエル観光案内所」とは】
現在、渋谷駅ハチ公前広場に設置されている「青ガエル(旧5000系)」は、渋谷に本社を置く東京急行電鉄株式会社(現:東急株式会社)が、1954年(昭和29年)から1986年(昭和61年)までの間、運用していた鉄道車両です。運行当時より、緑の塗装と丸みを帯びた愛嬌のある車両外観から「青ガエル」の愛称で親しまれ、新車両への置換えによる退役後も長野、熊本、福島などの鉄道会社が同車両を譲り受けて各地で長く運用されてきました。
「青ガエル」は、平成18年に東急電鉄が運用終了後に保存していた車両を渋谷区が譲り受け、渋谷駅前の象徴的なモニュメントとして設置したもので、観光案内所として現在もその役割を担っています。
■名称:ハチ公前広場
■全長:全長11.22m、重さ約11トン
■設置日:2006年10月~2020年6月
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