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ANAホールディングスと三井不動産が日本橋エリアを舞台にアバターの都市実装共同事業を開始

  • 日本橋エリアに普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を2020年度100体投入
  • ANAHDはアバターの社会インフラ実装の一環として推進
  • 三井不動産は「日本橋再生計画第3ステージ」で掲げた新たな産業の創造に繋がるプロジェクトとして位置づけ

 ANAホールディングス株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役社長:片野坂 真哉、以下「ANAHD」)と三井不動産株式会社(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:菰田 正信、以下「三井不動産」)は、日本橋エリアにおけるアバター(※1)の都市実装共同事業を本年12月より開始します。
 本事業は、ANAHDが推進するアバターの社会インフラ化を、オフィス・商業・住宅・MICEなど様々な都市機能が集積する日本橋エリアにおける多様なユースケースの創出を通じて加速するものです。
 ANAHDは、独自開発した普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」とアバターサービスを提供するためのプラットフォーム「avatar-in(アバターイン)」(URL:https://avatarin.com/)や、アバター導入に関する知見の提供を、三井不動産は、日本橋エリアにおける場のほか、三井不動産グループの幅広いバリューチェーンを活かした導入機会の提供を行います。
 両社は協働してアバターの都市実装を推進し、2020年内を目処に、日本橋エリアにおいてアバター100体の投入を目指します。

普及型コミュニケーションアバター 「newme(ニューミー)」

≪導入事例≫
■ショッピング
 本事業の第一号プロジェクトとして、本年12月より、日本橋エリアにおいて「newme」での買い物体験が可能となるショップを期間限定でオープンします。遠隔地にいて日本橋まで足を運べない時や、家から出られない時などでも、アバターを通じた接客によるショッピングが可能になります。

     「newme」導入イメージ
■オフィス・カンファレンス
 ビジネスシーンにおいては、アバターを使った遠隔地とのコミュニケーションやカンファレンスの参加などの活用を推進していきます。カンファレンス等において、多忙な講演者が遠隔地から参加したり、参加者は日本橋に足を運ばなくともワークショップに参加したりといったことが可能になります。
 2020年3月より、宇宙ビジネスのプレイヤーが集まり、交流する拠点「宇宙ビジネス拠点 X-NIHONBASHI」において、「newme」を複数台稼働開始、ビジネスコミュニケーションの活性化を図ると同時に、他のオフィスやイノベーション拠点、カンファレンス施設への設置も推進します。

      「newme」導入イメージ

■エンターテインメント
 都市で展開される様々なエンターテインメントにおいて、アバターを導入していきます。本年12月より、都内複数箇所におけるプロジェクションマッピングを、日本橋エリアからアバターを操作して楽しむ体験の実証を経て、2020年1月より日本橋で開催予定の五感で楽しむ花の体感型アート展「FLOWERS BY NAKED 2020-桜-」では、パソコンからアバターを通じた来場が可能になる仕掛けや、リアルとデジタルが融合した演出の検討を推進していきます。

■教育・コミュニティ創出
 教育や、地域のコミュニティ創出にもアバターを活用します。日本橋のオフィスワーカーや居住者など地域の人々がコミュニティ活動を行う多目的スペース「Flatto」(※2)において、2020年3月よりアバターを稼働。例えば、地域の子供への教育プログラムの講師がアバターを使って遠隔地から参加したり、その場にいないビジネスパーソンがビジネスサークルに参加したりといった利用を促進します。

 ANAHDにとっての本事業は、ANAグループが考えるSociety5.0(超スマート社会)の実現に向けた、アバターの社会インフラ実装の一環として推進するものです。
 三井不動産は、「日本橋再生計画第3ステージ」(※3)にて新たな産業の創造における戦略カテゴリーの一つとして「宇宙」分野を掲げ、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下「JAXA」)が推進する「宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC(※4))」の一環として「宇宙ビジネス拠点 X-NIHONBASHI」を設立し、ビジネスエコシステムの構築を推進してきました。三井不動産にとっての本事業は、同じく「J-SPARC」に参画していたANAHDとパートナーとして出会い、宇宙を目指すソリューションを地上に実装する共創プロジェクトと位置づけています。

 今後これら以外にもANAHDと三井不動産は、都市における様々な場でのユースケース創出を企画しており、多様なプレイヤーと連携しつつ、日本橋をアバター実装のショーケースとすることで、アバターの社会インフラ実装の加速と、日本橋における新たな産業の創造を図っていきます。

– 用語・補足説明 –
※1
VR、ロボティクス、センサー、ハプティクス(触覚)等、最先端のテクノロジーを用いて、異なる複数の場所に設置した遠隔アバターロボットに接続し、あたかも自分が存在し、物理的に物を動かしたり触ったりできるテクノロジー
URL: https://avatarin.com/
※2
日本橋地域で働く人、住まう人など、日本橋に関わる多様な人々が利用できるコミュニティスペース
URL: https://www.flatto-nihonbashi.jp/
※3
三井不動産が日本橋エリアにおいて、官・民・地域一体となって推進している日本橋再生計画の第3ステージについては下記リリースページをご参照ください
URL: https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2019/0829_02/
※4
宇宙ビジネスを目指す民間事業者等とJAXAが対話をしながら、事業化に向けた双方のコミットメントを得て、共同で事業コンセプト検討や出口志向の技術開発・実証等を行い、新しい事業を創出する共創型研究開発プログラム。2018年5月始動。
URL: https://aerospacebiz.jaxa.jp/solution/j-sparc/

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