横浜市独自のまちづくり支援制度「ヨコハマ市民まち普請事業」を活用
「ヨコハマ市民まち普請事業」では、施設整備を伴う身近なまちづくり提案を2回の公開コンテストで選考し、最大500万円を助成しています。このたび、このまち普請事業を活用して、横浜市神奈川区松見町3丁目の住宅街の一角に、子どもから高齢者まで世代を問わず利用できる多世代交流の場「てんこもりのわ」をリニューアルオープンしました。
町内会の役員や、地域福祉の推進を担う民生委員・児童委員等として活動しているメンバーを中心とする「松見町みんなの実家『てんこもりのわ』プロジェクト」は、築50年以上の戸建て住宅を活用した多世代交流の場「てんこもりのわ」を令和6年5月にリニューアルオープンしました。
まち普請への応募のきっかけ
平成29年10月から、乳幼児親子や高齢者が集える地域の居場所として活動をスタート。しかし、戸建て住宅を活用していたため、「実家のような居心地の良さ」がある反面、玄関が狭い、部屋が細かく仕切られており使いづらい、外から中の様子が見えづらいなど施設に課題を抱えていたことをきっかけに、まち普請に応募しました。
まち普請の整備助成金を活用した整備
①大きな土間を新設
1階のリビングを土間へとリニューアル。新設された土間は、通りと室内をつなぐ役割を担い、初めての方もふらっと立ち寄りやすくなり、イベント時の空間活用の可能性も広がりました。
また、入口には小箱ショップを誂え、ご近所の方が気軽に立ち寄れる空間になっています。
②1階の居間の整備
部屋の間にあった引き戸や間仕切り壁を撤去し、見通しの良い大空間にリニューアル。高齢者がお喋りや手仕事をする近くで、子ども達が遊んで過ごせる等、どの世代の人も寛げる、実家の「茶の間」のような居心地の良い場所になりました。
③料理を通じて多世代交流が生まれる対面式キッチン
暗く狭く収納が少なかったキッチンを、料理を通じた多世代交流が生まれるよう対面式キッチンに改修。改修をきっかけに、新たに月1回の子ども食堂や曜日限定のランチを実施するなど、活動が広がっています。
DIYでの整備
まち普請の整備助成金を活用した整備以外にも、2階の小部屋やバルコニー、庭の人工芝張りなどの整備を、地域の皆さんと協力しながら進めました。庭は、夏のプール遊びや野菜作りなど、自宅ではできないことを叶える場となっています。
活動の広がり
施設整備後も新たに、毎月1回子ども食堂を開催したり、毎週1回ランチを提供するなど、精力的に活動しています。また、居場所開催日以外の日には1階の居間やキッチン、2階の部屋を貸すレンタルスペース事業を開始。お花屋さんやケーキ屋さんがイベントを開催するなど、まさに「てんこもりのわ」という名前にふさわしい多岐にわたる「てんこもり」な活動が広がっています。
てんこもりのわ
住所:神奈川県横浜市神奈川区松見町3-940-8
アクセス:東急東横線妙蓮寺駅から徒歩12分
〇居場所について
利用可能日:火曜日、木曜日 9時~17時
※ランチ提供は木曜日のみ
利用料金:ビジターの場合おとな1回200円、こども1回100円
※見学または初回利用の方は無料
〇要支援者見守り支援
利用者のご希望に応じてご相談
〇その他
・ランチ提供(要予約)…毎週木曜日11:30~13:00
・子ども食堂…月1回土曜日16:00~18:30
※詳細はインスタグラムでお知らせします。
・レンタルスペース…居場所開催日以外の日
問合せ: tennkomorinowa@gmail.com
Instagram:@10komori2525
Facebook: https://www.facebook.com/tenkomorinowa
【ヨコハマ市民まち普請事業】
市民の皆さんが主体となって行う、まちの魅力アップや地域の課題解決のための施設整備を伴うまちづくりに対し、支援や助成を行う横浜市独自の事業です。
市民の皆さんの自由なアイディアで、今までに60を超える多くの施設が整備されてきました。
2段階の公開コンテストを経て選考された提案に、最大500万円の整備助成金を交付し、地域のまちづくりを支援しています。
ヨコハマ市民まち普請事業についての詳細は、下記HPをご覧ください。
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/suishin/machibushin/machibusin.html
【問合せ】横浜市都市整備局地域まちづくり課 TEL:045-671-2679
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